出版社内容情報
あらいぴろよ[アライ ピロヨ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あっか
75
タイトルの印象を覆される良書でした。いや、序盤の隠れビッチっぷりは本当にクズ的所業で共感はできません。でも自分を好きになれない、何か目に見える物で自分の価値をはかりたい、承認欲求を満たしたいという欠落感がある人は多いのでは…わたしも、人数ではないけど1人に対して凄く重く寄りかかっていたし社会的評価=自分の価値だったし親の育て方のせいでわたしがこうなった!とこじれていたので、終盤は何度か涙腺が緩みました。著者さんのように、夫が神なところも一緒。笑 本作・虐待父〜・ワタシはぜったい〜は三部作的に読みたい。2019/10/23
りりす
25
DV育ちで自分に自信がない著者は男性にモテることで自分を満たして生きて来たが、夢や恋人(夫)をきっかけに現実と向き合っていく。正しい事を言っているようで偏見に満ちていて引っかかる所もあり、絵や表現の可愛さで読めた感じがあります。ところで著者のお兄さん曰く恋人でなくても「3回デート代出したら一回やらせてくれないと男は赤字」らしく、その気持ちもわからなくはないですがお金払うことで買えるのは相手の時間とラッキーチャンスだけであって、体と尊厳ではないことを理解出来ない時点で残念な人なので、素人やめて風俗行くといい2019/08/13
ルート
15
タイトルで好き嫌いわかれそうだけど、これはなかなか面白い本。作者はたしかにタイトルの通りの生活をしていて、友人たちにも愛想を尽かされていた。そこに自分を支えてくれる人が現れるけれども、なかなか向き合うことができない。信じることができない。それもそうだよね、あんな過去があったんだから…という話。著者の描く人間の内面の部分には、共感する部分がある人も多いと思う。このタイトルを見て、鼻で笑っちゃった人にこそ、読んでもらいたい作品。2020/01/31
こばまゆ
14
男性依存の話。最初の方は、嫌悪感いっぱいになり、こんな感じで進むなら読むのやめようと思って我慢して読んでた。途中、自分とやっと向き合うところに行きつき、苦しみながらも、自分と向き合う姿に惹きこまれた。いつまでも、自分から逃げることは出来ない。何も考えず簡単で楽な生き方をして、ボロボロ雑巾のくそばばあにならないうちに、子どもを虐待しないうちに自分と向き合っておけ。何かで他者で自分を埋めきれることなんて出来ない。他者に何かに捨てられるのが不安でしがみつくか、ゆがんだ渡り歩きするだけ。自分で埋めるしかないのだ。2016/09/25
REI
13
すごく深いコミックエッセイでした。今、このタイミングで出会えてよかったと思う。タイトルに騙されないで、みなさん!と誰にともなく言いたくなります。タイトルが良くない・もったいないと言う人がやっぱり多いみたいだけど、わたしは考え抜いてつけられてるんじゃないかな?とわりと真面目に思ってしまった。違うかもしれないけど。とりあえずとても深いです。2017/05/10