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出版社内容情報
渋谷ヒカリエの開業を機に再開発が本格化する渋谷駅の謎に迫り、その秘密を歴史的、構造的に見事に解き明かした異色の本。渋谷駅は1日約280万人の乗客が利用し、東京でトップ3に入る。しかし1位の新宿駅や池袋駅がプラットホームが平行に並ぶ単純な構造となっているのに対し、継ぎ接ぎの増築を続けた渋谷駅は乗り入れる9路線が絡み合い、“9層の迷宮”と異名を持つ複雑な構造になっている。全乗り換えルートは実に128もあるのに日々、大きな事故もなく交通結節点としての機能を果たし続けているのはなぜなのか。筆者は渋谷駅の動線はどのような構造になっているのかを長年研究し、立体模型、立体図を作成して人の流れを調べた。するとそこには「立体リング」と「平面リング」と筆者が名付けた「隠れた秩序」の存在が浮かび上がってきたのだ。
内容説明
渋谷駅はどうやって更新されてきたのか―1日280万人もの乗降客数をさばくメカニズムとは…。
目次
1 渋谷駅の作法xyと149(xyと149を渋谷駅の七つのプラットホームが解く;渋谷駅をグラフで見てみれば;風の谷の渋谷駅体)
2 渋谷駅の履歴127年間(渋谷駅を流れる川にかかる橋―東西方向のxの形成 更新世~一九一二年;デキちゃった渋谷駅―南北方向のyの形成 一八五四年~一九〇六年;渋谷の谷底でのサラリーマンと砂利の出会い―ターミナル化 一九〇六年~一九二二年 ほか)
3 渋谷駅の更新2012年(渋谷駅は形が先か人の流れが先か;渋谷駅迷宮学入門;渋谷駅の隠れた秩序の生まれ方 ほか)
著者等紹介
田村圭介[タムラケイスケ]
一級建築士。昭和女子大学生活科学部環境デザイン学科准教授。1970年東京生まれ。’95年早稲田大学大学院理工学研究科建設工学(建築)修了。’98年ベルラーへ・インスティテュート・アムステルダム修了。’98年~’99年UN Studio勤務。’99年~20002年FOAジャパン勤務時に横浜港おおさん橋国際客船ターミナル(’02年)の設計・監理を担当した。専門は建築計画・意匠。渋谷駅についての田村研究室での活動は、’09年に渋谷駅の変遷の模型をshibuya1000にて初めて発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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