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内容説明
新幹線開業以来、乗客死傷者ゼロの偉業、東日本大震災での東北新幹線「5秒の余裕が生んだ安全停止」は決して奇跡ではない!超電導リニア開発者たちが初めて明かした秘話。時速500キロのスピードと想定外に備えて安全性を追求した苦節50年。
目次
序章 衝撃の東日本大震災
第1章 日本高速鉄道の実相を探る
第2章 想定外に備えた安全思想
第3章 中国・温州事故の悲惨
第4章 世界は高速鉄道競争に突入
第5章 超電導リニア開発物語
終章 再びの技術立国へ
著者等紹介
村串栄一[ムラクシエイイチ]
1948年12月、静岡県生まれ。明治大学卒業後、中日新聞社に入社。東京本社(東京新聞)管内の支局勤務後、同本社社会部に。司法記者クラブ、国税庁、司法記者クラブキャップ、事件遊軍キャップなどを担当。社会部デスク、特報部デスク、写真部長などを経て北陸本社(金沢)編集局次長。現在、東京本社編集局編集委員。撚糸工連事件、平和相互銀行事件、リクルート事件、金丸脱税事件、二信組事件、旧大蔵省接待汚職事件など、法務・検察、国税、経済関係事件などを中心に取材に当たる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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壱萬参仟縁
16
新幹線運転士の時間割は15秒単位(70頁~)。 息の詰まる仕事。 福知山線脱線事故も取り上げられる(93頁~)。 スピードアップ、過密ダイヤ、収益重視、労使間不信。 複合要因で死者107人、負傷者562人。 近くの会社の方々も検診的に介護、輸送し、PTSD、フラッシュバック のようだ(今朝のおはよう一直線による)。 中国の高速列車D301列車の追突事故も記憶に新しい (2011年7月23日、117頁~)。 リニアの必然性とは何か? 東京の富裕層が日帰りできるツールか。 2014/03/25
お抹茶
2
新幹線の技術部門を取材。中越地震で脱線したときは,直線区間であったこと,減速していたこと,車両の低重心で横転が防がれたこと,全線スラブ軌道,高架橋柱には耐震補強が施されたことで,大変な事態を避けられた。E5系は時速420kmまで出せるが,鉄車輪・鉄レール式では360kmが安定的に走れる限界で,騒音問題を防ぐには320kmまで。鄧小平の「高速走行」の至上命題と独立王国的な鉄道省で拙速な高速鉄道開発が進んだ。超電導リニアは高速になるほど安定性が増す。事故があれば教訓にして安全レベルを上げる。2019/03/18