目次
1 一〇〇万部の1/100の本づくり―「売れなくても良書」で本当に満足ですか(「分かっていない」を自覚しましょう;売れない本と売らない本は違うのです;良い本、ダメな本という差別主義を捨てましょう ほか)
2 一〇〇万部の1/10の本づくり―良書がベストセラーと化す条件(軽い本が売れる;薄い本が売れる;「短い」は二番目に大事なキーワード ほか)
3 一〇〇万部の本づくり―これで夢は叶います(カバーができたら書店の店頭に並べてみる;書店さんはパンストがお好き;書店さんを味方にする秘訣 ほか)
著者等紹介
井狩春男[イカリハルオ]
1945年3月13日、埼玉県で生まれる。生家は電気製品の工場。生後すぐに東京に移り住む。学業を終え、取次の鈴木書店に入社。以来、2001年に社が倒産するまで35年にわたり、取次の窓口に座り、鈴木書店の看板となった手書きの書店向け新刊案内「日刊まるすニュース」を書き続け、日々何百冊という新刊本を見続ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てながあしなが
5
タイトルの付け方がニクい。「この」が指す内容によって二通りにとれる。あと、100という数字を使ったのも、この本に出てくるタイトルの付け方の戦略の一貫なんだろう。 全体的に参考になったけど、書かれたのが古いので、やや隔世の感を覚える。あと、タイトルの100に合わせて、無理やり数を合わせた印象がある。後半とか、全然法則じゃなかったし。この本自体にいろいろ自家撞着が含まれている(裏の文字が透けるような紙を使った本はダメ、って言ってるけどまさしくこの本は文字裏映りしてる、とか)と思ったのだが、いかがだろうか。2017/05/22
BEAN STARK
5
本をつくってから「どう売るか」では遅い。軽くて薄くて短い本は売れる。(絵本がピッタリじゃないか!)注文短冊にはボウズと呼ばれる半円のでっぱりがある。ボウズにメッセージを入れている出版社も少なくない。2017/05/09
読生
2
https://booklog.jp/users/toutoyo/archives/1/43349736712021/04/29
ybhkr
0
難しく考えると読み進められなくなるので雑学を取り入れる気持ちで読んだ。英会話の本が何年かに一度ベストセラーになる、確かに!戦後日本最初のベストセラーも英会話本。書店員に比べて出版者はお金もらいすぎ…でも、多分、大手出版社の一部の社員だけじゃないかなあ。まあ、拘束時間で考えたら書店員とは圧倒的に所得差が出てしまうけど。タイトル、あなたのお客さんになりたい、って本覚えてる!何回か読んだし、感銘も受けたし、友達にも薦めたはずなんだけど、著者も中身も全く覚えてない!しかし、タイトルは覚えてた!不思議。2017/03/03
nim
0
本を作ってからではなく、作る段階からベストセラーにする方法がわかりやすく書かれています。書店や取次の関係者でも読んで役には立つと思いますが、編集者向けだと思いました。ページ毎の見出しのセンスはさすがです。「売り場担当者は天使のしもべ」で思わず笑ってしまいました。読まれるような工夫が知りたい、読者の視点を持ちたい人におすすめ。2012/06/21