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内容説明
地下鉄サリン事件、有名人の変死…法医学の権威が初めて明かす衝撃の真実。死因判定の極意・舞台裏がわかる一冊。
目次
第1章 法医学者の領分
第2章 死の現場
第3章 死の審判
第4章 法医鑑定
第5章 医療事故
第6章 死とカネと完全犯罪
第7章 医療と倫理
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
M.O.
26
「ヒポクラテスの誓い」で法医学に興味を持ち実際を知りたくて読む。 現実は事務の余計な仕事が多く(特に生保損保会社とのやり取りなんかはヒドイ)気の毒だ。もう少し法医学に陽が当たることを望む。 亡くなった人が身体に残したモノから事実を掘り出す作業はかなり難しい。科学的なことだけでなくその人の生きていた環境など考慮し想像力をふくらませながら解いていかねばならない。警察や地元警察医、後輩、他大法医学者等とのやり取りも多くコミュニケーション力がかなり必要。 本には伊丹十三や尾崎豊の解剖と思われる記載あり。2022/06/12
雑食奈津子
5
御巣鷹山墜落事故、地下鉄サリン事件などの被害者の検視を経験した法医学者による本書。教授になっても観察医務院で非常勤をやるのか、と思いきや初日の仕事が腐敗した遺体相手でさすがの著書も「うわーっ」と思うくらいには法医学者も人なんだなと、とにかく臭いについて言及する点が不謹慎ながらおもしろかった。新生児が腐敗しにくい理由の実験でも、同業者は臭いについて感想を述べるのだから本業の方々の視点にはあ然とさせられる。2021/02/14
りんふぁ
3
監察医系は上野さん以外読んだことなかったので。上野さんのは死体の話中心だったけど、こちらは解剖以外に何をしているのかが書いてある。死体シリーズにあった同じ話もあったが、なんにせよ、死体からメッセージをしっかり受け取ってくれてる存在はありがたいと思う。2016/12/04
備忘録
2
定年を迎えた法医学者さんが、現役時代を回想して記した本です。尾崎豊の自殺や地下鉄サリン事件など、大事件とも言える司法解剖も幾つか語られています。ただそれらのインパクトのある事件はちらっと触る程度で、ほとんどはごく普通の殺人や不審死を取り扱ったものです。殺人をごく普通と言うのは不味いんですけど。血液型に関する話は興味深かったですね、昔は一時期、遺伝病の原因になるとされO型の扱いが悪くなったとか。2017/01/28
hamm
0
☆☆☆☆