内容説明
歴史はもっと人間くさい。著者もまた歴史的大事件をつまらぬ人間のしわざに引き降ろし、大人物たちを等身大の人間に還元したかった。ナポレオンは便秘と痔で悩んでいた。ヒトラーは自らの演説に酔うと床を転げ回り、絨毯のへりに噛みついた。スターリンは独ソ戦緒戦の惨敗を知ってオロオロと歩き回り、軍事的無能ぶりをさらした。アメリカの歴代大統領はどうも下半身が…。どんな英雄も、あなたのそばにいる平凡な人間が、時代と出会ってモンスターの衣装をまとったにすぎない。
目次
第１章 古代文明はどこまでさかのぼるか（始源～前一世紀）（「天地創造は前４００４四年」と大司教は言った；アダムは塵から造られたのか ほか）
第２章 民族大移動が西洋を再編したのか（１世紀～９世紀）（“ベツレヘムの星”は前七年に輝いた；古代、処女の貴種懐胎は珍しくなかった ほか）
第３章 大航海時代は何をもたらしたか（１０世紀～１９世紀）（十字軍は“ならず者”の略奪集団だった；コロンブス以前に到達した白人がいた！ ほか）
第４章 地球は絶滅の恐怖から救われるか（２０世紀）（日本海海戦「天気晴朗ナレド波高シ」；国際連盟、日本の「人種平等」案を葬る ほか）
