内容説明
初めて語られた真実。吉田茂が目指した日本とは。
目次
敗戦国の総理大臣
政治家の条件
麻布市兵衛町
焼け跡の散歩
組閣
マッカーサと父と
近衛さんの死
外交官の妻
養父と実父
パリ講和会議
頭のよしあし
皇太子殿下のイギリスご訪問
日本人であること
父の方針
イタリアの週末旅行
新橋〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なにょう
20
興味深い。2.26事件。祖父母を湯河原に訪ねたら、襲撃事件に巻き込まれた。普通のお嬢さんなら気が動転して、落命していても不思議じゃない。和子嬢は祖父母を励まして、現場から命からがら逃れる。この賢さと胆力ゆえに、父上から愛されたのだろう。★戦後の記述はもちろん、戦前の欧州での経験も興味深い。欧州生活の長かった茂翁は、ドイツと接近することの危うさに気づいていた。でも当時は、テレビもないからドイツやアメリカやイギリスを、正しく理解する人は少なかった。だから、あんな英米を敵に回すようなことをしたのかしら。→2022/05/08
Mayu
7
昭和の怪物、で興味を持った麻生和子さんの著作。現副総理の母上ということは知っていましたが、寛仁親王妃がお嬢様であることは初めて知りました。政治的なことよりも、吉田茂氏の人間的な部分が主に紹介されていて、娘である著者との仲の良さが伝わるやりとりにとても心あたたまりました。内外の様々な政治家の方が登場するので、新しい興味の発端になりました。時系列に歴史を学ぶことはもちろん大切ですが、記憶の定着に自信のない自分としては、こういう読書もまじえて歴史の流れや登場人物を理解し、身につけたいなと思っています(^-^;2019/07/13
凡人太郎
2
吉田茂についての著書は幾つもありますが,この著書は,娘,そしてファーストレディーの視点で書かれていますので,大変貴重なものだと思います。2012/10/08
katashin86
0
総理の娘にして総理の母でもある著者が回想する、父吉田茂とそのまわりの人々。2020/01/02