「こころ」はどうやって壊れるのか―最新「光遺伝学」と人間の脳の物語

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「こころ」はどうやって壊れるのか―最新「光遺伝学」と人間の脳の物語

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  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334962616
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0047

内容説明

人間だけが進化で獲得するに至った「泣く」という行為を、自動車事故で妻を失った男性ができなくなったのはなぜか?拒食症の症状を呈する女性患者の脳は、最も原始的・本能的な欲求にどのように抗っているのか。鬱病と認知症によってだんだんと話さなくなった老人の内面で、「喜び」を感じる能力はどう変化しているのか?光で脳の活性を観測・制御する「光遺伝学」の第一人者として知られるダイセロス博士は、有名な精神科医でもある。最先端の脳神経科学の知識と技術にくわえ、患者の苦悩への深い共感、そしてその内面世界を想像する努力によって、人間の「こころ」と感情の起源がだんだんと明らかになってくる。「壊れたこころ」こそ、「壊れていないこころ」を照らし出すことができるのだ。数々の興味深い症例を通して、人間の根源と進化の真実に迫るノンフィクション話題作。

目次

序章
第1章 涙の貯蔵所―脳幹がん、大鬱病
第2章 初発―躁病、双極性障害
第3章 情報保持能力―自殺願望、自閉スペクトラム症
第4章 傷ついた皮膚―境界性人格障害
第5章 ファラデーケージ―統合失調症
第6章 自己充足―不安障害、摂食障害
第7章 モロー―認知症
終章

著者等紹介

ダイセロス,カール[ダイセロス,カール] [Deisseroth,Karl]
スタンフォード大学の生物工学、精神医学、行動科学の教授。気分障害や自閉スペクトラム症患者の治療のかたわら、学生の指導に当たっている。光遺伝学の第一人者として知られ、2018年に京都賞、2020年にハイネケン賞、2021年にラスカー賞、2022年にホロウィッツ賞など、数々の受賞歴がある

大田直子[オオタナオコ]
翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中玉ケビン砂糖

64
帯に「ノーベル賞候補最有力!」の文字が躍っているが、がっつり光遺伝学に関する本格的な研究書の感はない。著者が実際に向き合ってきた症例の中から印象的な「精神疾患」を主として取り上げ紹介する「科学エッセイ」と言ったほうが正確か。うつ病・双極性障害・統合失調症・認知症などを始めとして、「妻の死に泣くことができず悩む夫」「9.11をきっかけに躁に囚われた老人」「精神病者の言語体系と『フィネガンズ~』への閃き」「自殺願望への対処や『根治不可』と家族に告知する際の葛藤」など「ストーリー」としての側面は強く、読ませる。2023/03/19

佐倉

13
光遺伝学と呼ばれる、脳内にある神経細胞に光に反応するタンパク質を発現させ、光ファイバーやレーザーによって特定の神経細胞のみを活性化させる技術。その最前線の研究者であり精神科医であるダイセロス博士による著作だが、単に最新技術を解説するだけではなく、症例を紹介するというだけでもない。精神科医として患者と接するドラマの中、患者の状態を説明できる医学的解説や後になって光遺伝学によって説明可能になったことを挿入するという医学小説のようなスタイル。難解な解説が多いがそれが何を説明しようとしているのかが想像しやすい。2023/05/29

minochan

7
神経科学の業界でカール・ダイセロスを知らない者はモグリだろう。彼が基礎研究を始める前に臨床医をしていたことは知らない人も多いかもしれないが。本書は、彼自身の実体験に基づきながらも、多くのフィクションが含まれている(と思われる)小説形式の不思議な読み物である。学術論文や一般向けの解説書とは異なり、この形式だからこそ、ダイセロス自身の主観的な神経疾患観を表現する場として機能している。自分の思想を論理以外の方法で伝えるという、文学本来の使い方を科学者がやっているという特異さ。2024/09/15

蘇我クラフト

5
もう多分、読み進められない。と言うことで、中途半端だが読了とする。 精神疾患患者のルポ、どうして壊れるのかを脳科学と共に説明しているが、説明が化学すぎて追いつかない。2023/07/26

ひめの

4
光遺伝学の第一線の研究者であり、精神疾患を治療する医者である著者の、ヒトのこころについて考察した本。科学的知見だけでなく、自身の診療体験による患者の言葉や仕草、心情についても豊富に書かれている。文体は科学本というより文学書で詩的。しかしだからこそ患者の苦悩や戸惑いに深く迫っていると感じられた。疾患や病像を取り除くべきものというふうにとらえているというよりは個性のよりな捉え方で書かれているように感じ、またその内面の考察には科学的知識で裏打ちされている。文学、臨床、基礎科学と広い視野でこころに向き合うすごい本2023/04/30

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