出版社内容情報
スーパー耐性菌に有効な新薬を探求するドラマを主軸に、抗生物質発見の歴史をはじめとする細菌治療の歩みを概説。
内容説明
数年前なら治療できたはずの感染症で、患者が命を落とすようになっている―抗生物質に晒され続けた結果、細菌は変異し、薬の効果を無力化できる「スーパー耐性菌」となっていた。しかも、スーパー耐性菌は至る所に存在し、無防備な私たちを脅かしている…。スーパー耐性菌に有効な抗菌薬はないのか。ニューヨーク・プレスビテリアン病院の勤務医である著者は未承認の治療薬「ダルバ」の実用化を目指して、あまりにも有能な同僚医師と治験への取り組みを始めるが、一筋縄ではいかない医療現場の実情が二人を阻み…。治験で出会った患者たちの人生を通して、また抗生物質の発見や医療実験の歴史を紐解きながら、感染症治療の最前線を描く迫真の医療ドキュメント。
目次
1 偶然の賜物(戦場の混乱のなかで;黄金時代)
2 最初の行動原則(幸運に助けられた兵士;人体実験に利用された人々 ほか)
3 ボランティア参加者たち―治験前期(ルース―ホロコーストの生存者;ジョージ―ジャングルの兵士 ほか)
4 表面下での出来事(ロックフェラー家;溶解素 ほか)
5 治癒を目指して―治験後期(メーガン―編集者;限界までやってみろ ほか)
著者等紹介
マッカーシー,マット[マッカーシー,マット] [McCarthy,Matt]
医師、ワイルコーネル医科大学院助教授。ニューヨーク・プレスビテリアン病院では倫理委員会の一員であり、勤務医として働く
久保尚子[クボナオコ]
翻訳家。京都大学理学部(化学)卒業、京都大学大学院理学研究科(分子生物学)修士課程修了。IT系企業勤務を経て、翻訳業に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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