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内容説明
9.11、ハリケーン「カトリーナ」、ポトマック川旅客機墜落、スマトラ沖地震…etc.初めて明かされる生と死の分岐点。
目次
「人生は融けた金属のごとくなって」
第1部 否認(立ち遅れ―北タワーでのぐずついた行動;リスク―ニューオーリンズにおける賭け)
第2部 思考(恐怖―人質の体と心;非常時の回復力―エルサレムで冷静さを保つ;集団思考―ビバリーヒルズ・サパークラブ火災でのそれぞれの役割)
第3部 決定的瞬間(パニック―聖地で殺到した群集;麻痺―フランス語の授業で死んだふりをする;英雄的行為―ポトマック川での自殺未遂)
新たな直感を生みだす
著者等紹介
リプリー,アマンダ[リプリー,アマンダ][Ripley,Amanda]
「タイム」誌のシニアライター。「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」のカバーストーリーで広範囲にわたるトピックを取り上げてきた。現在、ワシントンD.C.で国土安全保障とリスクに関する記事を執筆中。ハリケーン「カトリーナ」およびハリケーン「リタ」に関する報道で、「タイム」誌は全米雑誌賞を二つ受賞した
岡真知子[オカマチコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ビブリッサ
66
生か死か!その分岐点に立った者は少ないだろう。病ではなく災害や事故で一瞬にして判断を問われるとき、普通ならパニックになる筋書を思うが、実際の人間に起こるのは“のろい反応”という分析結果だ。「正常性バイアス」とも言われ、その瞬間人は正しい判断や分析を拒絶するのだ。結果的にそれが正しく作用する場合もあるが、命取りになる場合も多々ある。この間違った行動を防ぐ手段として、訓練(慣れておくこと)が重要なようだ。避難訓練やAED講習などは一度と言わず何度も受けておこうと思う。非常時での英雄的行為の分析も興味深かった。2017/07/15
鷺@みんさー
21
再読。原題をさらに内容に忠実なタイトルに翻訳したことにまず拍手。「タイム」誌のベテランライターが、9.11をはじめとする様々な事件や災害の生存者にインタビューし、ある時は脳科学の権威に実際に自分のMRIを取ってもらい、ある時は航空会社や消防署の訓練を体験し、得た知識を余すことなく網羅している。ために、若干読みにくさもあるのだが、「どうすれば生死を左右するような局面で、生き残れるのか」をとことん追求している、稀有な一冊である。→2017/01/30
奈良 楓
14
【〇】・テロや天災、事故にあった人が生き残る、生き残れなった理由の分析。 ・阪神大震災経験者なので、第1章の立ち遅れは心当たりがあった。あれは冷静だったのではなく、まさにこれ。 ・日常生活の役割がそのまま災害時にも反映。訓練の大切さ。いい知見が得られました。2019/05/25
奥山 有為
12
旦那が「面白い!」と言ってたので読んでみました。面白かった。色々な人種、国での例えがありましたが、日本人には当てはまるのか?とも思ったり。自分もいざというときにはこうなるかもしれないんだと想像できるようになりました。災害時の行動指南のガイドラインはあっても、精神面ではこういう状態になるかも...というのは今まで知る機会もなかったので勉強になりました。知ったからといっていざ危機に瀕した時に克服できるわけではないけど、「自分だけではなく多くの人もこういう状態に陥るんだ」という心持ちも重要かなと思います。2017/04/22
a*u*a*i*n34
9
テーマや中身はともかく兎に角、読みづらい文でした。2024/12/22