内容説明
巨大企業との癒着、2千万ドル(26億円)の謝礼、野放しのドーピング、ファシストの前歴…。五輪を汚した権力構造、金権体質を痛烈告発。全世界に衝撃。オリンピックを弾劾。
目次
はじめに もうひとつのスポーツ界
第1章 バルセロナへようこそ―開幕を待つオリンピックの支配者たち
第2章 ホルスト・ダスラーの組織―スポーツ・スポンサー、アディダスの野望
第3章 ダスラー、コークを獲得する
第4章 モントリオールからモンテカルロへ
第5章 私は手を挙げて敬礼します―自らは語ることのないサマランチの前歴
第6章 賢いカメレオン
第7章 冠の宝石―国際陸連会長プリモ・ネビオロの策謀
第8章 世界を支配するISL
第9章 根なし草―IOCに保護された“旧”東側からの委員たち
第10章 オリンピアの黒い黄金
第11章 でくの棒
第12章 2000万ドル―ソウル大会・決勝の時間を変えた1枚の小切手
第13章 不正工作―1987年世界陸上・疑惑の銅メダル
第14章 スキャンダル
第15章 目の前のできごと―禁止薬物使用の驚くべき実態
第16章 デモインからやってきた弁護士
第17章 警鐘
第18章 寛大な独裁者
第19章 次女の靴のサイズ
第20章 オリンピックを潰せ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
17
五輪が腐敗していて汚い金と権力欲、薬に塗れているというのは今に始まった事ではない。ロス五輪以後に本格化した商業主義がもたらした必然だと言えるのだろう。フランコ独裁政権のスペインでファシスト政治家だったサマランチ、そしてアディダスやコカコーラがいかにして今につながる汚れた五輪を創り上げていったかが詳細に描かれる。ぼったくり男爵バッハがIOC委員にサマランチにより選ばれたのは1991年、本書執筆時のバッハのIOC席次は93人中90位である。バッハはどんな手を使って会長の座に上り詰めたのか知りたい所である。2021/08/07
komaneko
9
すっごい以前に読んだんだけど、うわ~、オリンピックって、 結局金儲けのためなんだな~って思った覚えが。 まあ、結局、何でも「儲け」が無ければ組織は動かない事を実感した一冊。 EU離脱の英国も、この先が気になる、っつか リーマンショックの頃を思い出すと、憂鬱・・・
Eiki Natori
6
東京五輪絡みの逮捕者が続く中、20年ぶりに再読。アディダスとIOCが結託し、五輪の商業化に成功し、IOC役員や取り巻く連中が「貴族化」し、豪勢な「クラブ」会員として振る舞う。サマランチはフランコ人民戦線の残党で、他の委員も国では落ちぶれた連中。それらが生涯地位が保障される。安倍政権の官邸官僚と構図が同じ。 各候補地の関係者が派手な接待や貢物を繰り返し、メダルを取りたいコーチや選手たちがドーピングに手を出す。 NBCに合わせたプログラム。東京五輪で起こったことと全く同じ。20年間ものさばらしてしまった。。。2022/09/17
coolflat
3
サマランチIOC会長とアディダス会長ダスラーを中心に、国際陸連会長ネビオロ、FIFA会長アヴェランジェ、コカコーラ社、ISL社らによる汚れた金と不正を追求した本である。だが本書のメインは巻末の広瀬隆の解説であろう。内容に偏りがあり事実として欠落している部分があるため、広瀬は本書を批判的に解説している。そして真の黒幕に本書では一言も触れられてないIOC財務委員会委員長ボーモン伯爵を挙げる。イタリア最大の商業銀行トリノ・サン・パオロ銀行がバックにあり、シシリー・マフィアとフリーメーソンを動かす力を持っている。2013/11/20
まるちゃん
2
激しい筆致でスポーツ運営に携わる人々の強欲さを非難しているが、巻末の解説によると本書の意見には相当偏りがあるようだ。 悪口雑言に閉口しながら読み進むにつれ、著者らの祖国イギリスについては一言も悪く書いてへんやん…とは感じていたが、最後にこの解説を目にした瞬間、どっと疲れてしまった。せっかく頑張って読んだのに…まあそういう事もありか。色んな意見があるもんね。ハイ、次いってみよ~(^0^;)/2012/09/08




