内容説明
日本最強の集票マシン―。全国郵便局長会(全特)はそんなふうに呼ばれる。第2次安倍政権の発足以降、3年に1度の参院選で組織の代表を自民党公認候補として比例区に立たせ、2013年は42万票、2016年で52万票、2019年は60万票と躍進。いずれも自民党ではトップ当選だ。投票総数の1%を超え、会員1人あたりの平均集票数は30票超に。不祥事に塗れた2022年の参院選は票を落としたが、それでも組織代表を国会に送り込む他の業界団体と比べれば、集票能力の高さはピカ一だ。強さの秘密はどこにあるのか。朝日新聞経済部の記者が、これまでベールに包まれてきた活動実態を内部資料や証言をもとに明らかにし、組織運営と会社経営の矛盾や限界も検証する。
目次
第1部 暴走(お客さま=選挙の票;不正を隠蔽した日本郵便;郵便局舎を私物化する理由;犯罪続発のスパイラル)
第2部 源流(自己愛と被害者意識の局長史観;郵政民営化法の変遷;安倍政権で加速した組織腐敗)
第3部 構造(上意下達の恐怖支配;会社人事を操るカラクリ;年40億円超の局長マネー;歪む目的と存在意義)
第4部 行方(変革ゼロなら消えていく)
終章 組織改革三つの提言
著者等紹介
藤田知也[フジタトモヤ]
朝日新聞記者。早稲田大学大学院修了後、2000年に朝日新聞社入社。盛岡支局を経て、02~12年、「週刊朝日」記者。経済部に移り、18年4月から特別報道部、19年9月から経済部に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
kuroma831
Hiroo Shimoda
onepei
Akio Kudo
-
- 電子書籍
- 神様がくれた恋の花 ハーレクイン