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内容説明
廃村・空き家問題の救世主アルベルゴ・ディフーゾ(分散型の宿)その哲学と実践を深掘り!煤だらけの壁、テレビも冷蔵庫も電話もない、インスタ映えとは無縁の料理―なぜ人を魅了するのか?
目次
第1章 壁の煤を落とすな
第2章 本物を求める旅
第3章 支配人は民俗学者
第4章 時代とともに変化する美意識
第5章 セメント会社の御曹司で、HIVポジティブ
第6章 地震とホテル経営
第7章 山村の伝統を守る人たち
第8章 イタリアの恥から文化の街へ
第9章 これからの新しい観光
第10章 日本型アルベルゴ・ディフーゾ
著者等紹介
島村菜津[シマムラナツ]
ノンフィクション作家。1963年福岡県生まれ。東京藝術大学美術学部芸術学科卒業後、イタリア各地に滞在しながら、雑誌に寄稿。’98年、ヴァチカンのエクソシストらに取材した『エクソシストとの対話』で21世紀国際ノンフィクション大賞(現・小学館ノンフィクション大賞)優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
41
一見、モノが溢れ、情報が溢れている今の時代。それゆえに、求められるもの、惹きつけられる人がいる。ずっと、日常の暮らしの中で残っているもの・こと。ここへの視点を見直すこと。2023/09/23
Meme
15
哲学的選択、哲学的空間、集団的記憶の蓄積など留め置きたい言葉の数々に出会えました。嬉しいです!なんで人は旅をするのだろうか?という答えのない問いを考えるきっかけにもなりました。人生の幸福度が上がった気がします!2023/03/29
gotomegu
5
イタリアの古い集落を改修した人気のホテル。日本でも空き家がたくさんあり、風土を生かしたホテルとその周辺をつくることが可能では?と考えるきっかけになった。偏狭な土地は都会ほどスクラップ&ビルドがあまりなく、色濃く文化が残っている。住んでいるひとはその魅力に気づきにくい。その地を愛して移住してくるひとほど、その地の価値がわかっている。後半に出てきた「哲学」。これがインバウンド対策でもすっごく大事なんじゃないかと、改めて思った。2023/08/18
風尾 発三郎
4
時代が変わろうとしている。 価値が変わろうとしている。 大切なものは何か? ホンモノ ではないのだろうか? 自分のホンモノは……大切にすべしと教わった。2023/07/30
linbose
3
★★☆☆☆アルベルゴ・ディフーゾとは分散型の宿などと訳される、地域に点在する古民家などを拠点として、自然や農村の暮らしを楽しむようなシステム(レセプションはひとつ、食事は村の食堂)又はその宿。本書は、イタリアのサント・ステファノ・ディ・セッサニオという村などでのその事例やプロデューサー、ダニエーレ・キルグレンの人物紹介が中心となっている。アレックス・カーの手掛けた小値賀町など日本の例も取り上げられている。/観光の「哲学」などと力んで解説しなくても、と思うけれど。2023/09/12