出版社内容情報
綾辻行人が本格ミステリへのこだわりや、創作の快楽と苦悩について語り合った「同好の士」対談にして「師弟」対談。
内容説明
綾辻行人が、それぞれのデビュー時からかかわりを持ってきた後輩作家たちと夜な夜な語る、ミステリの魅力と創作の秘密。それは、かけがえのない愉楽。噂の「京都対談」が、この一冊に!
目次
1 ×詠坂雄二
2 ×宮内悠介
3 ×初野晴
4 ×一肇
5 ×葉真中顕
6 ×前川裕
7 ×白井智之
8 ×織守きょうや
9 ×道尾秀介
10 ×辻村深月
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
乱読太郎の積んでる本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
225
綾辻 行人は、新作中心に読んでいる作家です。著者の対談集は、初読です。ミステリ界の大御所、綾辻 行人と10人の若手ミステリ作家の対談集、10人の内、既読は5人でした。オススメは、道尾 秀介&辻村 深月です。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334951986 2020/10/08
buchipanda3
117
綾辻さんの対談集。ホストはもちろん、ゲストも魅力的な面々。最初はみなさん緊張からか少し堅い感じだったが、綾辻さんの巧みな語りでほぐれて、徐々に自分のミステリへの偏愛ぶりを見せ始める。作品の誕生秘話や創作のこだわりが面白い。綾辻さんの作品へのコメントがいいんだこれが。悶える作家のみなさん。詠坂さん、宮内さん、白井さんに注目して読んだが、宮内さんのルーツが綾辻ミステリとは意外。道尾さんと辻村さんは伸び伸びと語っていて、やはり辻村さんの綾辻愛がダントツ。あと綾辻さんが語っていた「恰好いいのが読みたい」に共感。2020/09/20
sayuri
103
綾辻行人と10人の後輩作家との対談集。対談相手は、詠坂雄二、宮内悠介、初野晴、一肇、葉真中顕、前川裕、白井智之、織守きょうや、道尾秀介、辻村深月。ほぼ全員が綾辻さんを前にして揃いも揃って緊張している様子が微笑ましい。フレンドリーで気さくな空気を醸し出している綾辻さんだけど大御所感が凄い。「こんな年寄で、申し訳ありません」と挨拶される前川さんに笑ったり、綾辻さんに「文章にうるさい」と言われる道尾さんの拘りに感心したり、高校生の頃から綾辻ファンだった辻村さんの熱い想いに驚いたり、様々なシークレットを楽しめた。2020/11/02
へくとぱすかる
95
新本格ミステリを拓いた綾辻さんが、後輩の作家と対談。作家として世に出るまでの秘話・ウラ話や、影響を受けた作品などについて語る。京都ではよく知られた場所を借りて行われ、カラーでちりばめられた写真が、実に京都らしいゆったりとした雰囲気を出しているのが特徴。自分がその場で対談を聞かせてもらっているようで楽しめた。もっともよく言及される作品は、やはり「十角館」。これはエポックを作った名作だと思うし、そういえば「十角館」をきっかけにミステリに夢中になったなぁ(遠い目)。2020/10/22
aquamarine
87
綾辻さんとそれぞれのデビューから関わりを持ってきた後輩作家たちとの対談をまとめた一冊。オールカラーでデビュー時の思い出から綾辻氏への思い、それぞれの作品の裏話など、もう読んでいてにこにこしてしまう。ほぼ既読の作家さんなのもあり、読了本の話題にはうなずき、未読本の話題は後で読もうとチェックし、只々楽しんだ。印象深いのは複数の後輩作家さんが話題に「十角館のエラリイ」をピンポイントであげていたこと。まさしく綾辻さんの後を走ってきた作家さんたちだと感慨深かった。読みたい本も増えて、ああ幸せ♪2020/10/20