内容説明
どんな状況でも運命を切り拓き、人生を成功に導く!『論語と算盤』の設定を現代に置き換え、最高のチームで漫画・書籍化。
目次
プロローグ 出会い
第1章 僕の「本分」って何だろう?―処世と信条
第2章 大きな志と小さな志―立志と学問
第3章 「智、情、意」3つのバランス―常識と習慣
第4章 できることをコツコツと―仁義と富貴
第5章 「ワクワクすること」の強さ―理想と迷信
第6章 「行動」を通して自分を磨く―人格と修養
第7章 私利私欲より社会の利益―算盤と権利
第8章 「武士道」で「信用」を得る―実業と士道
第9章 不安な時期にこそすべきこと―教育と情誼
第10章 人事を尽くして天命を待つ―成敗と運命
エピローグ 成功とは結局…
著者等紹介
渋沢栄一[シブサワエイイチ]
1840年~1931年。実業家。「道徳経済合一説」を説き続け、生涯に約500もの企業の創立・発展に貢献。経済団体を組織し、商業学校を創設するなど、実業界の社会的向上に努めた。同時に、約600の教育機関・社会公共事業の支援並びに民間外交に尽力した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
40
先ずはマンガから入りました。 分かりやすい人生訓との印象でした。 この後、新書版を読んでみます! 2022/03/01
りー
24
孔子という春秋の1人の男が弟子に残した言葉が異国である日本の明治に活躍した実業家の精神の芯を支え、それが更に現代の私たちに響いてくる不思議。漫画の中に取り上げられている内容は本当にピックアップしたものに限られていたが、タマゴボーロで有名な竹田製菓の創業者竹田和平さんを通して語られた言葉なのだとあとがきで読み、深く味わうことができた。やはり、「それを知るものはそれを好むものにしかず、それを好むものはそれを楽しむものにしかず」という言葉が一番好き。今後、常に自分へ問いかける言葉になっていくと思う。2022/01/03
はる
18
自分の本文を知る、大きな志と小さな志、その2つが違わないように、道徳の心など、利益ではなく社会のために自分がどのように役に立てるかという視点。何かを成し遂げるには、周りを巻き込むためにも自分の姿を見てもらう。今の時代にも当てはまる、響く言葉が漫画で読みやすかった。2020/04/17
nbhd
15
渋沢さん曰く「成功や失敗というのは、結局、心をこめて努力した人の身体に残るカスのようなものなのだ」、「成功など、ヒトとして為すべきことを果たした結果生まれるカスにすぎない以上、気にする必要などまったくないのである」。渋沢さんの言うことは、とても道徳くさい。だけど、それはおそらく、渋沢さん自身が面したおそるべき金儲け、詐欺、ザ・資本主義の嵐があったからこそ、たどりついた商業道徳なのだろうと思う。明治時代の拝金主義について、強く興味をもった。これは、よいマンガだった。2024/08/14
あるひ
12
政治の話しをする中で知人から「政治家は読むべき名著」って教えてくれた「論語と算盤」。「読みまーす」って返事したものの難しそ~って思っていたら漫画があって助かった(苦笑) 言いたいことは伝わったと思うきっと。 知人は地方の個人商店のオーナー。地域住民から信頼され店は癒やしの場となっていて、自営仲間として尊敬している。 私利私欲にまみれた政治家には今さら響かないかもしれないけれど、「社会のため」を実践している政治家も事業者も少なからずいる。選挙でも日常の買い物でも納得のいく選択をしたいなって思ったのでした。2023/03/31