出版社内容情報
光文社新書『愛着障害』のコミックエッセイ。自身も愛着障害に苦しむ漫画家の松本耳子さんが、この障害の本質をわかりやすく説く。
内容説明
「いつも不安な人」も「人嫌いの寂しがりや」も生きづらさの原因と克服法がわかる!
目次
第1章 二人は愛着障害!?
第2章 愛着障害ってどういうこと?
第3章 自分は不安型?それとも回避型?
第4章 目指すは安定型!
第5章 愛着障害がもたらす生きづらさ
第6章 自分を大切にするってどういうことだろう?
第7章 みんなそれぞれ違う「愛されたい」サイン
第8章 幸福をもたらす「安全基地」
第9章 愛着障害の克服のために
著者等紹介
岡田尊司[オカダタカシ]
1960年香川県生まれ。精神科医、作家。東京大学文学部哲学科中退、京都大学医学部卒、同大学院にて研究に従事するとともに、京都医療少年院、京都府立洛南病院などで困難な課題を抱えた若者に向かい合う。現在、岡田クリニック院長。日本心理教育センター顧問。著書多数。小笠原慧のペンネームで小説家としても活動している
松本耳子[マツモトミミコ]
1976年大阪府生まれ。大阪芸術大学美術学科卒業。1998年、大学在学中に漫画家デビュー。漫画雑誌の連載や実話系4コマなどで活躍しつつ、毒親に育てられた壮絶な経験を明るく描いたコミックエッセイも執筆。1男1女の母親(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
42
読み友さんの感想を読んで。自分が抱えている生きにくさは、愛着障害と関係があるのかもしれない…決して珍しいことではないのだから気づいてほしい…そんなやさしさに満ちたとても読みやすい一冊です。漫画部分も温かくて良かったですが、多くの著名人を症例として紹介している部分もわかりやすくて最初の一冊にいいな、と思いました。2022/03/01
ころこ
37
マンガですが、考え考え読んでいき、なかなか進みませんでした…これって精神疾患なのでしょうか?恐らく、多かれ少なかれ誰しもが自分にもあると感じる批評性のある見方、それが愛着障害なのではないかと思います。そこに患者がいれば名指されて、治療行為が行われるのかも知れませんが…今は弱者、当事者の政治性が強いので、批評性というと違和感がありますが、これは色々なモノの見方を可能にしてくれる言葉だなと思い至り、しかし考えるのがしんどくもあります。これ良い本ですね。2022/08/22
鷺@みんさー
36
既に著者の愛着障害本は何冊か読んでたから、内容は知っていることのおさらいだったが、漫画はやはりわかりやすい。それにしてもほんっと、愛着障害がある人の安全基地になる、ってすんごい大変だよな。もしそういう相手が見つからなくても、書く(描く)という行為で昇華できるってのは納得。私はずーーーーーっと、自分の癒しのために書いてたからなぁ。2021/08/18
レリナ
34
愛着障害という言葉は初めて知ったが、中々奥が深い内容。自分を知る上でもこの本は重要な役目があると思った。自分の性格上人見知りがあったり、不安が山のようにあったりすることがあるので、巻末のシートは自分の愛着スタイルを知れたのは大きかった。人の性格がいろいろあるように、愛着障害にも色々なタイプがある。一時期子ども時代を引きずることが多かった時があったので、この本には共感した。まだまだ自分には解決すべき心の問題があるのだなと痛感した。幸せな時間を過ごすためにも、自分を知ることは大切だなと思った。2020/01/12
かおりんご
30
仕事のために読む。子どもというより、愛着障害を拗らせた大人向け。「なるほどねー。」と思いながら、さらさらと読む。漫画なので、分かりやすい。回避型にしろ、不安型にしろ、安全基地を作ることが大切。学級の中でどうすれば良いのかの解答にはならないけれど、勉強にはなった。2022/01/16