出版社内容情報
花柳流、尾上流を経て26歳で家元として梅津流を創設した著者の70年の半生記と、各界著名人との対談で芸術の世界を語り尽くす。
内容説明
歌舞伎界、ジャニーズから絶大な信頼を受ける“日本舞踊の異才”の劇烈人生!
目次
第1章 芸 with六代目中村勘九郎(歌舞伎俳優)(「お葬式は松竹で出してください」と遺言を書いた;出会いのきっかけは『道成寺』 ほか)
第2章 縁 with白洲信哉(著述家)(「きよ田」を愛した白洲夫妻;四六歳差の交友関係 ほか)
第3章 品 with東山紀之(歌手・俳優)(「静」の踊りへの戸惑い;後輩へと受け継がれていた扇 ほか)
第4章 踊 with首藤康之(バレエダンサー)(バレエと日本舞踊;ニジンスキーと六代目菊五郎という天才 ほか)
著者等紹介
梅津貴昶[ウメズタカアキ]
舞踊家。1948年生まれ。花柳流、尾上流にて舞踊を学び、’85年、梅津流初代家元となる。十八世中村勘三郎、十世坂東三津五郎、六代目中村勘九郎をはじめとして振り付けた歌舞伎舞踊の作品は現在649作。三島由紀夫、白洲次郎、森光子ら、各界の“巨人”たちと深い交友があった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seichan
4
日本舞踊の第一人者が、白洲次郎や三島由紀夫や歌舞伎の盟友たちとの思い出を語り、白洲次郎の孫、東山紀之、首藤康之とそれぞれ対談。もともと股関節脱臼と小児麻痺で生まれ、脊椎カリエスやポリープ、ヘルニアなど大病を患い、脳腫瘍を五つ切除と凄絶な病歴。二歳七か月で道成寺にうたれてひたすら芸道へ……って、それを支えた母もすごい。 一方で、対談とかに出てくる食べ物屋とかの固有名詞に、芸の道楽に走れるのは、教養とお金にめぐまれた上流階級だけなのだなぁとも痛感させられる。とはいえ「踊りは背中がだいじ」というのはわかるな。 2020/11/07
ナポレオン井上
0
ダンサーとの対談が面白かった。2021/02/09