内容説明
戦後生まれで初めて首相になった安倍晋三は現在53歳。党3役を合わせた平均年齢は59.5歳と非常に若い内閣だった。ところが、安倍が突然政権を放棄して、棚からぼた餅で総理大臣になった福田康夫は71歳。党4役を合わせた平均年齢は67.4歳で、実に8歳も上がってしまった。まさに老人内閣へと先祖返りしたのである。一方、世界の主要国では、最高指導者が相次いで世代交代している。アメリカでは大統領選挙が2008年秋に行われるし、ロシアではプーチン大統領が2008年3月に任期満了を迎える。英国ではブラウン首相(56歳)、フランスではサルコジ大統領(52歳)、そして中国でも、指導者は大幅に若返っている。まさに世界中が若い指導者に代わっていくのに、どうして日本だけが老人化していくのか?ただ派閥の力学の復活だけで選ばれたご老体では、グローバル化のなかで様々な国難が襲ってくる時代に、まともな対処などできるはずもない。つまるところ、亡国へとまっしぐらだ。老人政権はまさに「老害」でしかなく、本書は「老害政治家は一刻も早く退陣せよ」と強く主張するものである。
目次
第1章 安倍首相はこうして潰された
第2章 老害政治家の生態
第3章 利権政治の死守
第4章 若手を圧殺するシステム
第5章 世界との「年齢格差」「学歴格差」
第6章 なぜ国際感覚が欠如しているのか?
第7章 硬直化した政治を解放するために
著者等紹介
板垣英憲[イタガキエイケン]
政治経済評論家。1946年、広島県生まれ。中央大学法学部、海上自衛隊幹部候補生学校を経て、毎日新聞社に入社。政治部では首相官邸に詰め、福田赳夫、・大平正芳各首相、安倍晋太郎などの番記者を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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