Kobunsha paperbacks
家族に伝える牛肉問題―グローバル経済が加速させる「食の歪み」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334933852
  • NDC分類 645.36
  • Cコード C0036

内容説明

BSE(狂牛病)が発生したとき、多くの人々は初めて肉骨粉というものを知り、共食いなんてケシカラン!安全な牛肉をよこせ!と憤慨した。ところが、いつの間にか、アメリカ産牛肉輸入は政治問題となり、再び輸入されることになった。そして、今では「早くアメリカ産牛肉の牛丼が食べたい!」という声ばかり。しかし牛肉が抱えている問題はBSEだけではない。飼料となる遺伝子組み換え作物、抗生物質や成長ホルモン、そして過剰なエサの投与による病気等、消費者に知らされない様々な問題がある。さらに言えば、日本における食料自給率の低下、そして急激な中国の経済発展と肉食化の進行により、世界的な食料不足がすぐそこまでやって来ている。本書は、肉の安全性を入口に、グローバル経済下における「食の歪み」を考察する本である。

目次

第1章 なぜ「米国牛は安全」とされるのか?
第2章 本当はよくわからないBSE
第3章 アメリカBSE対策の問題点とは何か?
第4章 アメリカ牛肉はなぜ安いのか?
第5章 BSEだけじゃないアメリカ牛肉の問題点
第6章 ここまで異なる日米欧の食品安全行政
第7章 食料の自給にはどんな意味があるのか?
第8章 「不足の時代」を生き残れるのか?
第9章 「ロハス」は世界を救えるか?
第10章 どうすれば日本の食は変わるのか?

著者等紹介

白井和宏[シライカズヒロ]
1957年、横浜生まれ。1981年、中央大学法学部政治学科卒業後、生活クラブ生協神奈川に入職し、神奈川ネットワーク運動事務局長を務める。英国留学し、1990年、ブラッドフォード大学大学院ヨーロッパ政治研究修士課程修了。現在は、生活クラブ・スピリッツ(株)専務取締役として、生活クラブ・グループの関連事業に関わりながら、食品の安全性問題、国内と海外の生産・流通実態の把握調査に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品