Kobunsha paperbacks
技術空洞―VAIO開発現場で見たソニーの凋落

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 289p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334933791
  • NDC分類 549.09
  • Cコード C0033

出版社内容情報

VAIO開発現場で見たソニーの凋落

■技術が消えブランドだけが残った!
 いまやソニーは昔のソニーではない。この現実を私はVAIO開発に携わってつぶさに体験し、絶望して退社した。現在、薄型液晶テレビBRAVIAが好調で、「ソニー復活」とまで言われているが、それは木を見て森を見ないメディアの勝手な判断である。なぜなら、BRAVIAのパネルは韓国サムスン製だからだ。独自のブラウン管技術で市場を疾駆したかつての姿は、見る影もない。同じように、携帯音楽プレーヤーの代名詞だったウォークマンは、現在iPodに完膚なきまでに叩かれている。
 つまり、今のソニーには誇るべき独自の技術がほぼなくなってしまった。新CEOハワード・ストリンガーが立て直そうとしているソニーは、ソニーという一流ブランドを持った三流企業でしかない。
 数字至上主義、歪んだ成果主義、社内の派閥争い……これらが、ソニーから企業存立の根幹である技術を奪い去ってしまったからだ。

【目次】
Introduction はじめに
Chapter 1 栄光のVAIO
Chapter 2 失速するVAIO
Chapter 3 見せかけ成果主義とハリボテ組織
Chapter 4 こうしてソニーは技術を失った
Chapter 5 音楽を捨てたAVメーカー
Chapter 6 さらばソニー
Afterthoughts おわりに

【著者紹介】 宮崎琢磨
1972年、福岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後、ソニーに入社。ITカンパニー等でVAIOの開発に携わる。2005年に退社し、現在はインターネットを使ったソフトウェア事業を手がける。

内容説明

いまやソニーは昔のソニーではない。この現実を著者はVAIO開発に携わってつぶさに体験し、絶望して退社した。現在、薄型液晶テレビBRAVIAが好調で、「ソニー復活」とまで言われているが、それは木を見て森を見ないメディアの勝手な判断である。なぜなら、BRAVIAのパネルは韓国サムスン製だからだ。独自のブラウン管技術で市場を疾駆したかつての姿は、見る影もない。同じように、携帯音楽プレーヤーの代名詞だったウォークマンは、現在iPodに完膚なきまでに叩かれている。つまり、今のソニーには誇るべき独自の技術がほぼなくなってしまった。新CEOハワード・ストリンガーが立て直そうとしているソニーは、ソニーという一流ブランドを持った三流企業でしかない。数字至上主義、歪んだ成果主義、社内の派閥争い…これらが、ソニーから企業存立の根幹である技術を奪い去ってしまったからだ。

目次

第1章 栄光のVAIO
第2章 失速するVAIO
第3章 見せかけ成果主義とハリボテ組織
第4章 こうしてソニーは技術を失った
第5章 音楽を捨てたAVメーカー
第6章 さらばソニー

著者等紹介

宮崎琢磨[ミヤザキタクマ]
1972年、福岡県生まれ。東京大学教育学部卒業後、ソニーに入社。ITカンパニー等でVAIOの開発に携わる。2005年に退社し、現在はインターネットを使ったソフトウェア事業を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つんどく

1
オーディオブックにて。ソニーは現在、音楽、ゲーム、映画などエンタメ系の事業で業績を伸ばすことに成功している。それはソニーがエレクトロニクス事業で失敗し、そちらに舵を切ったからだと捉えることもできる。この本ではソニーがVAIOとウォークマンにて、その技術的な強みを活かしきれず事業に失敗する様が描かれている。筆者がソニーで働いていた当時は大衆迎合、マーケティング、価格競争などいろいろな面で選択を誤っているが、逆に現在ではエレクトロニクス部門は高級路線一本に絞り込めていると感じる。2021/08/22

無謀庵

0
オーディオ希望で入社して創成期のVAIOに携わった技術者から見た、2006年ごろまでのSONYのありさまの本。今でも同じようにあかんっぽいと思えるところもあれば、今では少し持ち直してると思うようなところもあり。VAIOとかサイバーショットは、最近ハイエンドはおもしろくなってきたような。2013/04/07

noritsugu

0
ソニー本。ある意味、富士通成果主義本(『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』)と同じような感じ。どっちも東大くんだし。2007/03/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23222
  • ご注意事項

最近チェックした商品