出版社内容情報
なぜ日本人は貧弱なマイホームしか持てないのか?
2005年末に発覚した「マンション耐震偽装事件」は、世の中に深刻な影を落としている。人々は計算書が偽造された物件以外にも欠陥マンションがあるのではないかと疑心暗鬼に陥っている。当事者は責任転嫁ばかり繰り返し、行政の救済策はアテにならない。結局、この問題は税金を投入し、関係者が捕まり、罰則が制定されることでカタがつくだろう。
しかし、そんな対応ではこの問題の本質は見えてこない。というのも、日本のマンションはほとんどが偽造以前に耐震性が弱く、また30年間で住めなくなってしまう構造的な欠陥を持っているからだ。
それは、政府が長年、住宅取得をエサに庶民の財産を奪ってきたことに起因する。日本のウサギ小屋の秘密も、まさにその点に理由がある。本書は、こうした日本の住宅政策の“悪意”を指摘し、よりよい住宅とは何かを示唆するものである。
〈目 次〉
はじめに
第1章 倒壊するマンション
第2章 隠され続けてきた欠陥
第3章 マンション寿命はたった30年
第4章 なぜ「ウサギ小屋」なのか?
第5章 日本の住宅政策は「国家詐欺」
第6章 「100年マンション」という理想
第7章 マンション偽装事件は「日本人の自画像」
あとがき
コラム レオナルド・ダ・ヴィンチの都市計画
付録 サステイナブル事例の研究
参考文献
平松朝彦(ひらまつ・あさひこ)
一級建築士、宅地建物取引主任者、サステイナブルマンション研究会代表。1979年日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了後、住宅メーカー、マンションデベロッパーを経て、独立。スケルトンインフィル住宅の設計・新規部材の開発等を中心に活躍中。主な著書に、『マンションが破綻する理由…内配管から外配管方式に』(日刊建設通信新聞社)。
内容説明
2005年末に発覚した「マンション耐震強度偽装事件」は、世の中に深刻な影を落としている。人々は計算書が偽造された物件以外にも欠陥マンションがあるのではないかと疑心暗鬼に陥っている。当事者は責任転嫁ばかり繰り返し、行政の救済策はアテにならない。結局、この問題は税金を投入し、関係者が捕まり、罰則が強化されることでカタがつくだろう。しかし、そんな対応ではこの問題の本質は見えてこない。というのも、日本のマンションはほとんどが偽造以前に耐震性が低く、また30年間で住めなくなってしまう構造的な欠陥を持っているからだ。それは、政府が長年、住宅取得をエサに庶民の財産を奪ってきたことに起因する。日本のウサギ小屋の秘密も、まさにその点に理由がある。本書は、こうした日本の住宅政策の“悪意”を指摘し、よりよい住宅とは何かを示唆するものである。
目次
第1章 倒壊するマンション
第2章 隠され続けてきた欠陥
第3章 マンション寿命はたった30年
第4章 なぜ「ウサギ小屋」なのか?
第5章 日本の住宅政策は「国家詐欺」
第6章 「100年マンション」という理想
第7章 マンション偽装事件は「日本人の自画像」
著者等紹介
平松朝彦[ヒラマツアサヒコ]
一級建築士、宅地建物取引主任者、サステイナブルマンション研究会代表。1979年、日本大学大学院理工学研究科建築学専攻修士課程修了後、住宅メーカー、マンションデベロッパーを経て、独立。スケルトンインフィル住宅の設計・新規部材の開発等を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。