内容説明
国家破産、預金封鎖、国民資産凍結、もうその日は、目前に迫っている。2002年4月20日、アルゼンチンはデフォールトした。バンク・ホリデーが実施され、外貨(ドル)預金は強制的にペソに換えられた。構造改革はかけ声だけ、株価は下げ止まらず、失業者は街にあふれている。すでに、日本はアルゼンチン状態にある。
目次
1 ヤクザが不況をつくった
2 日本の裏社会
3 メディアの癒着
4 構造改革という名の化粧直し
5 本当の改革とはなにか?
6 本当は日本全体が抵抗勢力
7 アメリカに対する幻影
8 不思議の国ニッポン
9 最後の社会主義国家
10 日本が終わる日
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よう
4
図書館本。2021/11/14
nobody
3
誰も触れない本の暗部(マイナス性)を再認識させられる。まず現代商業出版の粗雑性。利益第一だから本屋に並ぶのは売れるとされる物書きのやっつけ仕事、しかも本というのは長い(およそ200ページ以上)から水増し薄っぺらになる。本書は日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日に向かっての考究ではなく現代日本の主に経済情勢についての雑文集であり、ついに水増ししきれなくなって夕刊紙連載の日本の不思議コラムまで併収している。もう1つは本というのは誰にも邪魔されず好きなように論理構築できるので騙し・詐欺・トンデモが罷り通りやすいと2022/05/21
いっつあん
0
今更だが読み直した。日本がデフォルトをするのかどうかという関心から当時の世相を知る意味で読んだが、結局そこは判らなかったな~。でも日本の諸悪を3つに分けて説明してくれているので著者の主張は良く理解できた。そして今、日本で起きていることの流れがよく理解できた。2012/01/02
ken
0
日本の構造を捉えた本。大枠は真実に思える。2010/10/30