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処刑までの十章

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  • サイズ B6判/ページ数 499p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334929725
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

ひとりの平凡な男が突然消えた。弟直行は、土佐清水で起きた放火殺人事件、四国の寺で次々と見つかるバラバラ死体が、兄の失踪と関わりがあるのではと高知へと向かう。真相を探る度に嘘をつく義姉を疑いながらも翻弄される直行。夫を殺したかもしれない女に熱い思いを抱きながら、真実を求めて事件の迷路を彷徨う。禁断の愛、交錯する嘘と真実。これぞ、連城マジックの極み。耽美ミステリーの名手が遺してくれた渾身の1000枚!闘病中に書き上げた執念の大長編を、追悼の意を込めて、一周忌に刊行―。

著者等紹介

連城三紀彦[レンジョウミキヒコ]
1948年愛知県生まれ。早稲田大学卒業。『変調二人羽織』で幻影城新人賞、『戻り川心中』で日本推理作家協会賞、『宵待草夜情』で吉川英治文学新人賞、『恋文』で直木賞、『隠れ菊』で柴田錬三郎賞を受賞。ミステリー、恋愛など作品の分野は多彩。37歳の時に仏門に入り、僧籍を持つ。2013年10月19日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

106
純子と靖彦と直行、『行人』の一郎二郎とお直を思い出した。終わってみれば、純子は普通の女。直行の頭の中だけで、魔性の女、ファム・ファタルに変換されている。直行、靖彦、森脇、小瀬と男達にあらぬ疑いをかけられて、気の毒。妄想男どもに、純子も百合も人生狂わされる。ところで、土佐清水の焼死体は結局誰だったの?2019/07/17

けい

77
蝶を追って、山の中を駆けずり回る様に振られて行く思考。ふと気が付くと何千キロも遠くに来ている様な・・・。一体どこまで連れて行かれるの?登場人物もさほど多くないのですが、連城さんの文章に本当に翻弄されます。舞台の一部が地元の四国ということもあり、想像できる情景描写も有って、正直助かりました。終盤に訪れる作者自身のタイムリミットが、いかにも残念でなりません。全てのタネを明かしてから、本来なら有ったであろう、美しくも妖しい登場人物達の心の描写読みたかった。2015/01/06

つきかげ🌙

57
失踪した夫を妻と夫の弟が探すという話。遠くの場所でおきた殺人事件らしきものも絡んできて・・・妻と義弟の関係が怪しすぎて読むのにとても時間がかかった。色々なミスリードも散りばめられており、種明かしでは全てが明らかになるかとおもいきや、結局なんだったのと疑問が残る。疲れている人にはおすすめしません。2019/05/07

papako

53
自分へのお年玉第4段。連城三紀彦の遺作、最晩年の作品ということで、文章が今風になってる!東京と四国で起きた二つの事件を絡めて、兄の行方を追う弟と義姉。だんだんと物語が進むにつれ、推理なのか想像なのか現実なのか真実なのかがわからなくなる。今風になってるとはいえ、とても密度の濃い美しい文章にどっぷり浸かる読書でした。最後、はっきりとした解決をみない。これはこれでいい感じでした。あー、堪能しました!2015/01/18

starbro

51
闘病中にここまで書き込めるのは頭が下がりますが、流石に全盛時代の作品には及びませんでした。近い内に読む予定の「女王」はどうかなぁ?2014/11/02

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