内容説明
開港による生糸不足から、苦境にあえぐ桐生の町。許婚者・由之助との結婚を控える蘇芳だが、荒んだ生活を送る由之助のため婚儀は白紙状態に。さらに蘇芳の実家・間藤商店では兄・真太郎が生糸の仕入れに失敗してしまう!困難が巻き起こる中、蘇芳はそれでもひたすら前を向いて生きる。幕末―開港の荒波が機織りの町・桐生に押し寄せる。未曾有の恐慌のなか、それでも必死に生き抜いた女性の熱き生き様!!
著者等紹介
関口芙沙恵[セキグチフサエ]
群馬県生まれ。埼玉県立本庄高等学校卒業。平成2年、『蜂の殺意』でサントリーミステリー大賞読者賞を受賞しデビュー。『修羅の川』から郷土の歴史を素材にした物語を執筆している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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