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暗い越流

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334929336
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

5年前、通りかかった犬に吠えられ飼い主と口論になった末に逆上し車で暴走、死者5名、重軽傷者23名という事件を引き起こした最低の死刑囚・磯崎保にファンレターが届いた。その差出人・山本優子の素性を調べるよう依頼された「私」は、彼女が5年前の嵐の晩に失踪し、行方が知れないことをつきとめる。優子の家を訪ねた「私」は、山本家と磯崎家が目と鼻の先であることに気づいた。折しも超大型台風の上陸が迫っていた…(「暗い越流」)。第66回日本推理作家協会賞“短編部門”受賞作「暗い越流」を収録。短編ミステリーの醍醐味と、著者らしいビターな読み味を堪能できる傑作集!!

著者等紹介

若竹七海[ワカタケナナミ]
1963年東京都生まれ。立教大学文学部史学科卒。’91年、『ぼくのミステリな日常』でデビュー。’13年、「暗い越流」で第66回日本推理作家協会賞“短編部門”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんたろー

138
2年近く前に『さよならの手口』を読んで以来の若竹さんの短編集。恥ずかしながら 忘れていたが、1作目『蠅男』に葉村晶が登場して、その若竹版ハードボイルドの 記憶が蘇った。それだけ葉村のキャラが良く出来ているという事だろう。次の『暗い 越流』は日本推理作家協会賞・短編部門受賞も納得の苦い味わいの作品。『幸せ の家』も上手く構築された作品だと感じたし『狂酔』はゾッとするオチのイヤミス系で 『道楽者の金庫』で葉村のユーモア色が強いミステリと感じた。少しずつ味の違う 上質なビターチョコを5つ味わった感じ。2016/12/13

ダイ@2019.11.2~一時休止

137
短編集。若竹さんらしいブラック系で葉村シリーズも2編あり。賞を受賞しただけあって表題作がイイ。2016/10/10

冴子

83
葉村晶シリーズを遡っている。「暗い越流」が日本推理作家協会賞を受賞した作品と聞いて読んでみたが、全部が葉村晶という訳じゃなかった。「道楽者の金庫」が一番面白かったかな。「幸せの家」も葉村らしい。「狂粋」は気持ち悪かった。あとがきで彼女が寡作であること、夫の後押しがあったことなどが書かれていて、好感がもてた。このあとも葉村を追いかけよう。2017/03/09

dorebook

71
これは面白かった。読友さんのレビューで知った初読み作家さん。葉村晶シリーズ第一弾の「プレゼント」の蔵書がなく、図書館にて取り寄せて頂くまでの間に取り敢えず外伝?版を含んだ該当本を手に取る。短編集なのだが、何れも古家が舞台となり、探偵葉村関係2部・ライター南治彦関係表題作含んだ2部、その他の全5話。蓋を開ければ一癖二癖もある其々の語り部に、慄き引き込まれていく。意外に南関係の誘導された叙述トリックの表題作、思いもよらない「幸せの家」、何回も転換させる哀しく禍々しい「狂酔」が特に好み。後を引く作品集。2017/06/16

みかん🍊

69
久しぶりの若竹さん、しかも女探偵の葉村晶シリーズが2編でわくわくでした。ちょっとブラックでホラーの部分もありましたが、最後の「道楽者の金庫」葉村晶がミステリ専門の古書店「MURDERBEARBOOKSHOP 殺人熊書店」でバイト、本の引き取りに行く話が好きだった。若竹さんやっぱり面白い。2014/05/08

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