出版社内容情報
大本営は米艦轟沈のウソの発表をして国民をだましつづけた。次々と消耗品のように死地に投ぜられた若者の群像を描く。大著の第二巻。鴻上尚史氏(『不死身の特攻兵』著者)驚嘆!
「圧倒的な筆力で、?特攻隊のリアル?が描かれています」
「特攻作戦」の実相を書き尽くした執念のライフワーク!
菊池寛賞受賞ノンフィクション・第二巻(全三巻)
「貴様は特攻隊なのに、ふらふら帰ってくる。貴様は、なぜ死なんのだ」
猿渡参謀長は敵艦船を撃沈したか、どうかという戦果を問題にしないで、ただ、ひたすらに佐々木伍長の死ぬことを重要視していた。特攻隊は死にさえすればよい、というかのようであった。(本書より)
高木 俊朗[タカギ トシロウ]
著・文・その他
内容説明
昭和19年11月、比島には八紘隊、一宇隊、靖国隊など新たな特攻隊が次々と投入された。大本営は実態とかけ離れた戦果を発表し、国民を欺いた。“処刑飛行”を強いられた“生きた軍神”、重爆特攻の悲劇、動揺する四航軍司令官…陸軍特別攻撃隊の真実の姿を描く記念碑的作品第2巻。
目次
赤い翼灯
英霊顕彰
生きている軍神
八紘隊と靖国隊
十機十艦に命中
特攻諸隊前線へ
敵中に胴体着陸せよ
鉄心隊・護国隊・勤皇隊
二度目の戦死
重爆特攻の悲惨
自殺攻撃に出発します
さまよう神々
正常と異常の間
処刑飛行
著者等紹介
高木俊朗[タカギトシロウ]
1908(明治41)年‐1998(平成10)年。東京生まれ。1933年早稲田大学政治経済学部卒。松竹蒲田撮影所に入社。42年陸軍航空本部の映画報道班員として、マレーシア、インドネシア、タイ、仏印、ビルマなどに従軍。45年鹿児島県の知覧航空基地に転属。戦記作家として執筆活動をはじめる。54年映画「白き神々の座―日本ヒマラヤ登山隊の記録」(演出)でブルーリボン賞受賞。75年『陸軍特別攻撃隊』で菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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