東京にオリンピックを呼んだ男―強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語

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東京にオリンピックを呼んだ男―強制収容所入りを拒絶した日系二世の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 524p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334928919
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

1964年の東京オリンピック開催は、和田勇氏の尽力がなければとうてい実現しなかった。
実業家としてロスでスーパーを経営していた和田氏が、中南米のIOC委員に東京への投票を働きかけるために並々ならぬ情熱を持ち、私財を投げ打って南米各国を行脚したからこその東京開催――そしてそれが、日本の高度経済成長の起爆剤となったのである。

目次
序  章
第 一 章 集団疎開
第 二 章 遥かなるユタ
第 三 章 キートリーの冬
第 四 章 農場の崩壊
第 五 章 暮れの訪問者
第 六 章 “トビウオ”との再会
第 七 章 日光の春蝉
第 八 章 三十三年ぶりの墓参
第 九 章 総理大臣の親書
第 十 章 ラテンアメリカの旅
第十一章 東京五輪への道
第十二章 “二つ”の金メダル
第十三章 日米貿易を拡大へ
第十四章 優しき人々との出会い
第十五章 日系引退者ホームの父
終   章
あとがき

内容説明

交渉力を備えた史上最強・最良のリーダー。日本再生に手を差しのべてくれた和田勇。

目次

集団疎開
遙かなるユタ
キートリーの冬
農場の崩壊
暮れの訪問者
“トビウオ”との再会
日光の春蝉
三十五年ぶりの墓参
総理大臣の親書
ラテンアメリカの旅
東京五輪への道
“二つ”の金メダル
日米貿易を拡大へ
優しき人々との出会い
日系引退者ホームの父

著者等紹介

高杉良[タカスギリョウ]
1939年、東京生まれ。化学専門紙の記者、編集長を経て、1975年『虚構の城』で作家デビュー。以後、綿密な取材に裏打ちされた企業・経済小説を次々に発表し注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キムトモ

50
電)1964東京オリンピック誘致に奔走した日系二世のお話。2020Tokyoの誘致の時もこんなに熱く私財を出して奔走した人がいるのかな?(ノ-_-)ノ~┻━┻「ワダ」って名前は心に留めておきたい…2018/12/01

おさむ

15
来月、フジテレビでドラマになると聞き、興味しんしんで読了。五輪の招致は人と人のつながりが大きな要素になるんですね。和歌山弁丸出しの主人公の溢れるバイタリティーに脱帽。日系人のもつ外貨が昔は大きなパワーを持っていたことも実感しました。2014/09/22

ヤギ郎

13
1964年東京オリンピックの誘致に関わった日系二世フレッド・和田勇の伝記小説。日系二世として戦前からアメリカに過ごしていた和田は、第二次世界大戦をアメリカで体感する。祖国である日本に対する思いを持ちつつ、アメリカ国民として正当に生きていく姿勢を見せていた。彼の戦中戦後の活動を通して、日本を祖国に持ち、アメリカの土壌で育った日系人というアイデンティティを醸成したように思う。東京オリンピック誘致の状況も知ることができるし、戦中の日系人の様子も知ることができる伝記小説。2020/12/25

HIRO1970

13
☆★☆ロサンゼルス関連なので読んでみました。フレッド和田さんは日系2世ですが、ものすごく情に厚く人間味があり、リーダーシップにたけ、一旦やると決めたら即実行に移す実現力のあるお人だったのが良くわかりました。どこの国でもその国の主流の流れの中に入り込んで行けるのは慣習と言葉を身につけた2世以降の人が多いのですが、この人の人間的なスケールはとてつもなく大きく、問題点を見抜く力と誰を交渉相手に何の話題で交渉するのかを常に鍛えていたことが、移民国家でも通用する彼の築いた信頼関係なのだという事が良く解りました。 2013/11/17

ちょん

13
2020年の東京五輪決定記念に。1964年の東京五輪招致にむけてのフレッド・和田勇の行動に感謝と尊敬の言葉しか出ない。私財を投げ打って祖国・日本の為に行動する和田、それを支える妻と子供たち。強制収容所入りを拒絶した貧困と苦難の時代から始まり、東京オリンピックの招致に尽力した後半期。知られざる日系人の真実を読むことが出来て良かった。写真が載っていれば更に良かったと思う。2013/09/21

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