内容説明
長髪のロックが時代遅れになった１９８０年。最先端のイラストレーターになりたくて京都から上京し、美術大学に入学した乾純（長髪）。その意気込みとは裏腹に、授業はちっとも分からない。和気あいあいとした学校の雰囲気にもなじめない。しかし、ふとした出会いから、退屈知らずの日々が―。僕は美大一年生。青春をこじらせて、どんな気がする？悩みつつ弾ける１８歳の日々。みうらじゅんの長編小説。
著者等紹介
みうらじゅん［ミウラジュン］
１９５８年京都府生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中に漫画家としてデビューし、以来イラスト、エッセイ、音楽など幅広いジャンルで活躍中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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来未
15
美大への入学を機に京都から上京した乾純。玉手氏やユカリ、武村さん、トット・リー小山、テクノファッション中川など個性的な同級生との破天荒なキャンパスライフが描かれる。普通を軽蔑しロックに生きることを目指す乾純。「イヌ、わけがわからない」と言われて喜ぶところは他人と一線を画すことへの憧れ、優越感、それこそがロック！という勘違い？しかし実はそんなにロックな道を歩んでない…気づけば普通の道を歩む姿がそこにあり、最後はよくある「やらかした大学生」になっていたが出来事自体がロックな気もしたから、頑張れ乾！と言いたい。2024/07/15
*+:。.もも.。:+*
5
色即ぜねれいせょんから大学生になったので読んでみたけど登場人物もやってることもがらっと変わってる。なんだか高校生の時のほうが一本、筋が通ってたなぁ。何をするにも中途半端でラストまで来てしまった。2013/08/28
(-"-)
4
お前の聞いている音楽なんて所詮、流行りもんやん。 人生が変わるようなガツンとしたもんと違うやろ。 「アンタのことは何でも分かる」オカン、いつだって僕は”影響”という言葉の下、誰かが決めたことについて行っていただけなんだ。（本文）2016/09/26
hirok＠京都
4
みうらじゅんさんの自伝的小説。文章が簡潔でさらりと読めました。面白かったかどうかはわかんにゃい。2013/06/15
チメール
2
自分は普通ではない「ロック」だと思いこんでるけど、本当に普通ではない玉手氏と出会い、自分の中で葛藤をしながら、そんな彼と行動を共にすることに楽しみを見出したり、先生から不良扱いをされることに優越感を感じたり。非常に共感できる内容だった。「普通」と「ロック」の谷間で揺れる青春時代。中途半端な優しさ、ずるさ、プライド、こだわりを突き抜けた末の決断は、どんなことであれ「ロック」だ。2016/04/17
