内容説明
「このどうしようもない世界にまだ何か正義があるなら、それは冷たいスイーツよ」フェリシア・ワイルドハートは元猫の特殊捜査員。アーネスト・シバタは元犬の特殊捜査補佐員。人間化された元動物たちが住む居住区第8セクターで、彼らが挑む、とびきり奇妙で不可解な事件とは―気まぐれで、独断専行で、自分勝手。でも、正義が好き。猫だから。かわいくて、ちょっとグロテスクな、異色のSFミステリ。
著者等紹介
一条明[イチジョウアキラ]
覆面作家。2011年、『ルーシーにおまかせ!』を刊行し、この名前での執筆活動を開始する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ままこ
41
キュートな表紙とタイトルに惹かれて図書館で手にした一冊。猫が人間化されて特殊捜査員として働く設定は面白いけど話の内容は思ってたのとちょっと違った。独特な雰囲気の異色SFミステリ。漫画化向きの作品かな。漫画化するなら白泉社のイメージ。2017/06/04
hirune
38
ファンシーな扉絵なので、可愛らしい猫ちゃんミステリーかファンタジーかと思ったら、ガチのSFだった😅ちょっとガツンとSF的な硬めの用語が続く文章が合わなかったかも。。人間型猫娘と猫型猫娘のコンビといつ活躍するのか?というイヌのお巡りさん的人物は面白かったけどね。私は動物をテクノロジーで人間のように改造したりするのって、誰も幸せになれないんじゃないかって気がするけどなぁ。。2019/08/06
ひめありす@灯れ松明の火
33
かわいくて、ちょっとグロテスクな、異色のSFミステリ。と粗筋があってグロいのあんまり好きじゃないけれど、表紙が片山若子さんだし、どうやら主人公は猫娘の様だし、猫耳だし、刑事だし。まあ大丈夫だろうと思って読みました。事件そのものは割とあっさり解決するので、刑事ドラマみたいかなと思います。猫耳娘と、お人好しわんこ青年と、知性あふれる元飼い猫トリオで確かに可愛い絵面のお話しですが時々生命倫理観に訴えるお話があって、お肉の話を落ち着いて想像するとそれが一番グロテスクなシーンでした。夕飯があんまり美味しくありません2013/04/10
秋製
14
タイトル通り猫が捜査官をする話でした。この世界の設定、倫理観などの設定の所為か、説明というか前置きが小難しく書かれている感じがしました。読みきれたので、話はつまらなくないとは思いますが、設定にどうも拒絶感が出てしまい、「ただ読んだ」という感想しか残りませんでした。2013/01/12
けいちゃっぷ
9
人口の減少に歯止めがかからないので捨てられた犬や猫を人間化するのなら、そうだねえと思わないでもなかったが。 けっこうシビアな事件が続くし面白くなりそうな気配はあったのだが、キャラがユルいのでなんとなく収まった感が強い。 なにが足りなかったのだろう。 233ページ 2017/07/26