風の浄土

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  • サイズ B6判/ページ数 347p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334927691
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

一一七四年、源義経は源氏再興を目指す草ノ根党の面々とともに、平家の追討を避けるべく奥州・平泉を目指す。奥州藤原氏の三代・藤原秀衡に迎え入れられた義経は、京に勝るとも劣らぬ賑わいと、立ち並ぶ寺院の壮麗さに息を呑んだ―。一体どのような人物が、これだけの都を作り上げたのか。初代・藤原清衡の都づくりと、源義経の人生を描く歴史巨編。

著者等紹介

中津文彦[ナカツフミヒコ]
1941年岩手県一関市生まれ。学習院大学政経学部卒。新聞記者を経て、’82年『黄金流砂』で第28回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。’85年『七人の共犯者』で第12回角川小説賞を受賞。盛岡市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mitsuru1

0
11世紀、奥州平泉に突如現れた藤原三代の始祖、清衡と、平泉に先駆けて滅びた源義経の二人に焦点を当てて平和を求め、仏教と秘密の金山により人々を救おうとした奥州の支配者達の様子を描く。  作者も岩手出身の人ということで、なかなか力のはいった傑作でした。頑張れ東北。2011/08/21

Ramgiga

0
初代の藤原清衡が後三年の役の戦乱の荒廃の中からの復興させてゆく話が興味深かかった。大和朝廷の属国の道を進みながらも末法の世で荒れる京都を尻目に、京都よりも平穏で豊かな国を作り上げて行く姿が、戦後の日本の復興と重なって見えた。平泉を守護する絶好の高台に、城壁ではなくあえて中尊寺を建立する精神性は、今の国民の憲法9条解釈に繋がる気がする。そしてその平泉も新たに勃興してきた武士政権に簒奪されてしまうという顚末も、今に繋がる教訓と見るべきなのかとも思った。2021/09/18

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