追っかけ屋愛蔵

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926823
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

度胸は満点、性格は飄々。愛蔵は隣人の旗本次男坊の助けを借りつつ、雇われ先で揉め事を起こし逃げ出した奉公人を見つけて連れ戻す「追っかけ屋」をしている。失踪者が潜む場所で、愛蔵が見た風景とは?繁栄を謳歌する大都市・江戸の光と闇を遠景に、愛蔵の活躍を描く時代小説。

著者等紹介

海老沢泰久[エビサワヤスヒサ]
1950年茨城県生まれ。國學院大學卒業。74年「乱」で小説新潮新人賞受賞。88年『F1地上の夢』で新田次郎文学賞。94年『帰郷』で直木賞。2009年8月、十二指腸癌のため死去。五十九歳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイプ

9
筆者、海老沢さんの遺作だそうです。雇われ先で問題を起こして逃げ出した奉公人を探し出す「追っかけ屋」の愛蔵。この愛蔵がとってもいいです。きっと海老沢さんのお人柄があらわれてるんでしょうね。そんな風に思えます。どうして愛蔵がこの仕事をしているのか、そしてそれを遂げた後に襲ってきた喪失感。それを癒してくれた人のぬくもり。まだ愛蔵を読みたかったけれど、もう出来ないんですね。2014/06/30

かっぺ(こと悩める母山羊)

3
作者が闘病中に書き上げただろうという遺作。面白く最後は心温まる話。もう続きが読めないのが残念2010/06/30

ハルト

3
訳ありで町人で追っかけ屋の愛蔵と旗本の新九郎とのふたりの、息の合ったコンビっぷりがよかった。最後あれで新九郎とあっさりお別れなのが淋しい。続きが期待できる終わり方だっただけに、作者が故人のため、もう読めないかと思うと残念。2010/01/10

コニタン

2
海老沢泰久の最後の作品だということで読みました。生きていればこの続きの作品は、もっと面白くなりそうだったのに、残念です。2014/05/06

あかんべ

2
生きていたら人気シリーズになった予感がする。残念です。体が悪くなる中で書き続けられたであろうからか、「ひと殺し」で物語が終わってもいい構成ではあったが、もう2編続きある。あるからこそもっと続きが読みたかったなと、思える。合掌2011/10/15

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