内容説明
簡単には、みつかりません。この迷宮は、深いのです。生まじめでカタブツの図書館員が、お手伝いいたします。極上の探書ミステリー。
著者等紹介
門井慶喜[カドイヨシノブ]
1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒。2003年、「キッドナッパーズ」で第42回オール讀物推理小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaC
203
謎解き形態をとっているが謎に必然性と魅力を感じないのでイマイチのめりこめないが、図書館が舞台で図書の話だから何とか読みつないだ。たぶん自分はこの司書さんをあまり好きになれないのだと思う。2012/09/25
ヒロ@いつも心に太陽を!
166
そこまで夢中になっては読めなかったものの「レファレンスに関しては経験がものを言うところがある」って某図書館モノのシリーズの中でD教官も言ってたなぁと思い出しつつ、レファレンスカウンターの仕事がこんなにも知識と頭の回転が必要な仕事であることに単純に驚いたし感心した。実は小学生の頃に読んだ本で今また読み返したいのにどうしても題名が思い出せない本があるのだけど・・・和久山さん探してくれないかなぁ(笑)2010/05/23
れみ
165
主人公である図書館員の和久山隆彦のもとに様々な人たちから持ち込まれる「本さがし」のお話。一話目の「図書館ではお静かに」がなかなかお話に入り込めず挫折しそうになったけど二話目の「赤い富士山」は依頼者のさがす本は一体どんな本だろうと興味をそそられ三話目の「図書館滅ぶべし」からラストまでは図書館どうなっちゃうんだろう!?とハラハラしながら読んだ。それにしても隆彦の上司である潟田は屈折してるというかやり手というか…悪い人ではないかもしれないけど食えない人ですなあ^^;2016/02/04
ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
108
おもしろかった!作品の文体が堅苦しくて、普段馴染みがないので、最初はちょっと大袈裟に感じたけど、内容自体は興味深く、すぐに引き込まれた。「図書館のレファレンスの人は、大変だな~」と思うと同時に、「幅広い知識を持っていて、すごいな~!」とも感じた。個人的に一番のお気に入りは、「図書館滅ぶべし」で、その話における本探しで出た答えに、思わず笑ってしまった!「ハヤカワの本」の話については、自分の予想は、半分当たって半分外れたと言える。これを読むと、本という書物の中に広がる世界の奥深さを改めて感じずにはいられない。2013/02/17
nyanco
103
潟田副館長の新任挨拶『財政困難な市を救うために、図書館を廃止せよ!』有川さんの図書館シリーズよりも身近な図書館廃止論に驚きが。図書館ヘビーユーザーの私にとって図書館が無くなるなどと考えにも及ばなかった出来事!夏休みの絵本・児童書コーナーに行ったことあるんですか!目輝かす様子を見たことがあるのか!決して図書館は、無料貸本屋ではない!見返しに図書カードの装丁も良かったので期待したのですが何だか前半のリファレンス・カウンターならでは謎解きのほうが面白く、図書館廃止論では尻つぼみなのが残念。2009/08/12
-
- 和書
- 心理学大図鑑 (第2版)