ありったけの話

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334926304
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

6年前に別れた恋人・静佳にはある事情があった。彼女を一度は受け入れると決めたのに、突き放す形になってしまった過去。ユキヒロはその謝罪をしたいと思っているが、なかなか一歩を踏み出せないでいる。そんなユキヒロのところに、父親を雪山の事故で亡くした甥っ子の葎が預けられることに。葎との生活のなかで、少しずつ前へ進み始めたユキヒロは、静佳に手紙を書こうとするが―。死別よりつらい男女の別れとその6年後を描く期待の新鋭、初の書下ろし長編小説。

著者等紹介

中山智幸[ナカヤマトモユキ]
1975年鹿児島県生まれ。西南学院大学文学部卒。2005年「さりぎわの歩き方」で第101回文學界新人賞を受賞しデビュー。2008年「空で歌う」が芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

132
なんだかどっかで読んだことあるような印象がまっさきにました。 もやもやとした葛藤の中で右往左往しているような印象でした。 人それぞれですけど、ウジウジ悩まないで、さっさと行動したらいいのに。 なんか、サラッと終わった感じでした。 2021/08/20

あも

85
まずは君のことを聴かせて。次に僕の話を聞いて。話す事が尽きたら今度は下らない作り話をしよう。それすらも思いつかなくなったら今度は懐かしいなぞなぞでも出し合おうか。そうして最後の最後は黙っていても構わない、そんな空気を作ってみせるよ。難病の彼女と別れ、何年も後悔を抱える青年。雪山で救命士の父を失い毎晩冷蔵庫の前に座る甥。大切な何かが失われてしまった友人カップル。誰もが欠落を抱え、それを埋めるため逃げようとしたり立ち向かおうとしたりしている。欠けた物は愛しくて、少し寂しくなる。だから話をしよう。ありったけの。2018/02/02

まゆ

11
すごく退屈でよかった。好きな感じ、すごくつまらない。わたしもいっしょです。2015/09/13

おれんじぺこ♪(16年生)

11
お話の流れがゆったり過ぎた(笑) ユキがピュア過ぎると思ってしまった…。お父さんに対するリツくんが切ない(T-T)2013/02/20

hiromura

6
中山さん2冊目。デビュー約3年後初の書き下ろし長編。エザミと鴇田の登場したとき性別がわかりにくかったり、静佳の病気のことやユキの思い、いろいろと思うところはあったが、嫌いじゃない。後半の、絵本の文章らしきものの挿入の必要性がわからない。エザミの手紙の中の「単体で叫ぶやつって、なかなかいない」の単語を私自身10代の時しょっちゅう言われていたので不思議な気がした。葎がいいなぁ、ちゃんと成長してほしいなぁ。2016/02/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/60804
  • ご注意事項

最近チェックした商品