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シンメトリー

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  • サイズ B6判/ページ数 281p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334925963
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

姫川玲子は、警視庁捜査一課殺人犯捜査係に所属する刑事だ。主任として、「姫川班」を率い、殺人事件の捜査にあたっている。なりたくてなった刑事、三度の飯より捜査活動が好き、できれば派手な事件に挑みたい。そんな女だ。しかし、事件の真相と司法との間には、割り切れぬ闇も確実に存在して…。警察小説の愉しみに満ちた傑作。

著者等紹介

誉田哲也[ホンダテツヤ]
1969年東京都生まれ。学習院大学卒。2002年、『ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華』で第二回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞。2003年、『アクセス』で第四回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

125
シリーズ2作目までしか読んでいないのに「硝子の太陽」を図書館に予約してしまい、ドラマもほとんど観ていないし、どこまでいけるかわからないけれど、追ってみることにした。気が強くて、したたかで、でも強い正義感と熱い心を持った姫川警部補は、やっぱり魅力的だね。2016/06/17

きさらぎ

105
全7話の短編集。『過ぎた正義』は殺人犯になってしまった息子を許すことができず裁判にも刑務所への面会にも行ったことがない警察官の父親の心情がわかるだけにつらい。罪を犯した人間は、まず赦されてその赦しを感じて初めて罰を受け入れることができる。そうしなければ自分が受けている罰の意味すらわからないことがある。その後この親子がどうなるか知ったうえでこの話を読むと、言葉にしなくてもすべてをわかり合えていた親子なのだと思う。傷ついているのは被害者だけではない。2017/07/27

Atsushi Saito

84
7話の短編集。 表題作「シンメトリー」は7話の中心の4話。真っ二つの轢死体、不充分な裁き。遺族でも加害者でもない徳山。 3話「右では殴らない」最低限の法律が守れないなら、社会から排除される覚悟をすべき。 5話「左だけ見た場合」他人のせいにする輩は自分が社会を悪くしていることに頓着しない。 2話「過ぎた正義」殺人は理由ではなく選択する機会。4話「悪しき実」殺すという選択をせざるを得ない状況と悪。1話「東京」虐め、お金、偶発的な死。7話「手紙」虐め、お金、殺人は正しい解決ではない。とても面白かったです。2016/04/28

ひらちゃん

79
姫川玲子、直感に外れなしですか?しかし、司法では裁ききれない犯罪もあるわけで。駆け出しの刑事の姫、今泉との出会い、人間味が滲み出てて短編集もいいですね。かっこいいのにちょっと抜けてて魅力的。次は長編で楽しみます。2020/12/30

エンブレムT

66
色鮮やかに浮かび上がって印象に残る警部補・姫川玲子と、深く影を成すことによって印象に残る刑事達が描かれた短編集でした。読みやすかったです。シリーズ3作目だけど、この巻のみ読んでも楽しめると思います。グロさもなく、読後感も良いので、むしろこの巻から読み始めるってのはおススメかも!7作ともセンセーショナルな事件性はなかったですが、心に響いてくるモノがありました。もちろん長編の方が読み応えはあるんだけど・・・・・この作品は上質な警察小説として面白く読めました!2010/04/14

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