内容説明
女はどうして男を困らせることばかりするのだろう。直木賞作家が描く、男たちのわずかな心の揺れが生み出した10のドラマ。
著者等紹介
海老沢泰久[エビサワヤスヒサ]
1950年茨城県生まれ。國學院大學卒。88年『F1 地上の夢』で新田次郎文学賞。94年『帰郷』で直木賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かわかみ
6
恋愛小説なぞ、わざわざ読まないのだが図書館でちょっと気になって借りた本。短編集で、登場人物は毎回異なる。前半は分別がついた中年男性たちと銀座の夜の女たちのすれ違いを描いた作品が並ぶ。後の方になると、若者たちが主人公で希望を感じる作品が並ぶが単純なハッピーエンドではない。いずれも人生の機微や困難がベースになっているし、その中で主人公の男が女にみせる優しさの形がそれぞれ違う。人間通でないと書けない小説らしい小説。2023/08/27
そのぼん
2
恋愛ものの短編集でした。タイトルの雰囲気からして、重いものかと思ったけど、軽く読めました。2011/11/25
satooko
2
美味礼讃に魅せられ、恋愛短篇も多いので入手。帯のコピーが「女はどうして男を困らせることばかりするのだろう」とあり、期待してしまうけれども、水商売の女性の頻度が多く、ちょっと馴染めず。最後の國學院っぽい「将来」がベスト。2009/10/03
miki
1
初めての海老沢泰久さんの著作。最近、男の心理は案外単純なんじゃないかと思ってきた。ただ男に生まれついたからには、この女をどうにかと思うもんなんだろうなと。そして男を挫けさせたり煙に巻いたり手で転ばせちゃう女がいたりするわけで。(まあ逆もしかりだが、)男も大変だ。女も大変だ。2011/12/14
kiyo p
0
海老沢さんはノンフィクション系の方が読み応えがありますね。2016/03/12