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いつでも夢を―TOKYOオトギバナシ

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334923839
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

二十歳の女と四十の男―何かを愛したくてたまらない気持にさせてくれる小説。

著者等紹介

辻内智貴[ツジウチトモキ]
1956年福岡県生まれ。シンガーとしての音楽活動を経て、’00年に「多輝子ちゃん」(翌年刊行の『青空のルーレット』に所収)で第十六回太宰治賞を受賞。独自の世界観から紡ぎ出される小説は平易な文章でユーモアを交えながらも、人間にとって何が大事かを鋭利な刃物のように突きつけてくる。現在最も期待される作家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紫 綺

73
文庫で読了。新たに好きな作家さんが増えました〜♪2013/03/15

ぶんこ

55
私にとっては(まさに純愛)。40歳、売れない作家で独身のジローさん。おっとり、ノンシャランな楽天家。ジローさんだから、赤の他人のアパート住人の親父と玉代さん夫婦とで自然にご飯を食べたり、お風呂にも入れるのでしょう。そんな昭和の下町人情を見ていれば、洋子さんでなくても、心の病んでいる人はそばに居たいと思う。幸せの場はちっぽけなアパートでも関係ないと思わせてくれます。最後の公園の場面は最高。龍治さんも素敵だけれど、私はやっぱり玉代さんファン。最高。2016/09/12

Yuna Ioki☆

46
1009-209-51 辻内智貴作品初読み。薄い上に文字も大きく、余白や行間も広めなので文字数かなり少なめなのでさくっと1時間位で読了。傷を持つが故に不器用にしか他人と関わることが出来ない人がいる。そういう人達をそっと見守ることが出来る人もいる。クスっと笑えるユーモアを盛り込んだほっこりさせてくれる作品。2015/05/30

しょこ

35
ヤクザの重い小説を読んだ後だったので、ほっこり系を…と思ったら冒頭からヤクザが!でも、こちらは(若干悪役もいるが)やさしい人の集まる温かい話だった☆少し人生に諦念を持ちつつも、身の丈に合った幸せをそのまま幸せだと感じられるジローさんが素敵。そして、玉代さん☆ふつーのおばちゃんなんだけど、ズケズケ乗り込んできたり、あえて何も聞かずにいてくれたり…気兼ねなく相手の間合いにあわせた距離感でおばちゃん愛を出してくれる。近所にいてくれたらぜひお友達になりたい。笑。一人が楽な時もあるけれど、↓続2017/02/21

エンリケ

32
社会の片隅で生きる優しい人々のお話。売れない小説家のジローが、雨にうたれていた若い女性の洋子を拾うところから物語は始まる。訳ありげな洋子と貧乏な中年男のジローの奇妙な同居生活。そこに傷負い人のヤクザの龍治や世話焼きの下宿の主人夫婦が絡んで、心が暖かくなるお話が展開する。この作者の文章は気取りが無い分、生成りの木綿の様な素朴さと気持ち良さが同居する。誰しも抱える孤独感を埋めるのは然り気無く側に居てくれる人の存在。一人でもそんな人が居たら、人は幸福と言っていいのだろう。洋子の夢の叶え方が微笑ましかった。2015/05/14

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