切腹屋

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切腹屋

  • 岩井 三四二【著】
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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334914875
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



岩井三四二[イワイミヨジ]
著・文・その他

内容説明

江戸時代に裁判は公事とよばれた。公事の当事者に手と知恵を貸す商売・公事師の駆け出し・辰次は、松代藩山手村から江戸に公事に来た村人代表の伊左衛門、三平、善六に、負けたら切腹してみせる、と大見得を切り、大金三十両の仕事を引き受ける。辰次が事情をよく聞けば形勢は山手村に圧倒的に不利で、しかも相手方の坂田町には謎の凄腕公事師・唐物屋がついているという。このままじゃ公事に負けて本当に切腹だ!世話焼きの昔馴染み・おつうに尻を叩かれたり、元大奥の奥女中のばあさん・藤波の手を借りたり、あの手この手で必死になる辰次に逆転の目はあるのか?歴史小説の名手が、お江戸の町で活躍する若い公事師の姿を軽妙に、人情味豊かに描くエンタメ時代小説の快作!

著者等紹介

岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年、岐阜県生まれ。’96年『一所懸命』でデビュー。同作で第64回小説現代新人賞受賞。’98年『簒奪者』(『兵は詭道なり 斎藤道三』と改題、のち改稿して『天を食む者 斎藤道三』と改題)で第5回歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で第10回松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で第28回歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で第14回中山義秀文学賞、’14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で第4回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

71
駆け出しの公事師が負けたら切腹するという条件で公事に乗り出す。ワクワクしたりちょっと笑えたり、テンポのいい展開で面白かった。久々の岩井三四二、楽しめました2022/10/25

tomtom

20
駆け出しの公事師の為なかなか相手方をコテンパンにやっつけられないのが物足りなかったけど、読みやすお話だった。最後はいろいろうまい具合に片付いてよかったけど、市を出す頻度だったり使い込んできた人がもっとやり込められたらいいのに。2023/02/05

サケ太

19
痛快な物語。江戸時代の裁判である、公事を手伝う公事師の駆け出し・辰次が村同士の公事で、早とちりから大見得を切った。己の切腹を賭けた公事。唐物屋という相手陣営の公事師の魔の手が迫り、癖のある依頼人には翻弄される。様々な試行錯誤を繰り返しながらも、依頼人のため、己の命のために奔走する。襲い掛かる厄介事を振り払いつつ、勝ちへの道筋を見つけていく。最後の一手には、なるほどと感じられた。江戸時代の公事という現代と異なる裁判の考えに、スーッと入っていけるのが巧い。2022/09/28

Mirror

14
江戸時代の弁護士2023/01/22

てつろう

12
江戸時代の裁判のもめ事で、裁判にあたる公事を手伝う公事師。負けたら腹を切るという風に担保として公事を請け負う。展開がスピーディー、痛快で面白かった。2022/10/21

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