出版社内容情報
警視庁機動捜査隊渋谷分駐所のコンビ、高丸と縞長は指名手配の爆弾テロ犯追跡。魅力的なコンビの活躍を描く、シリーズ続編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
283
ビ~ンとキタ~~~ッ! 機捜235シリーズ2作目にして、任侠シリーズに並ぶ面白さになってきた。機動捜査隊にやってきたダメ刑事(と本人は言っている)縞長省一が本領発揮。一目見た人物の顔と名前を記憶する、変装していても目を見て判別できる、そんな特殊技能(見当たり)を大活用。人質立て籠りから爆弾テロへ展開する捜査の中での読みもビシバシ当ててくる。すでにレジェンドになってきた。できる刑事たちのチームワークや、縞長のあくまで謙虚な姿勢にもシビれます。2022/10/02
starbro
258
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 『機捜235』シリーズ第二弾、安定の面白さです。 最近、爆弾💣を扱うミステリが増えていますが、流行りなのでしょうか❓ https://tree-novel.com/works/episode/f6740e1dde7289d009fbec139e58afa4.html2022/07/08
いつでも母さん
169
前作からかなり待った感じ。嬉しいことに今回は長編で、高丸と元見当たり捜査官の縞長(シマさん)コンビの活躍を面白く読んだ。警察関係の登場人物が多く、指揮系統や分掌掌握など一般人には面倒な(厄介?)上意下達の世界をちょっと覗いた感じ。そんなに本庁捜一が偉いのか?って感じの嫌な奴もいたけれど、そんな輩はどこの世界にもいる気がするし、見てる人はちゃんと見てる。機捜や自ら隊(吾妻推し)今まで馴染みが薄いけれど、もっと注目されると好いなぁ。ん?注目されない方が平和だってことなのか?これは続きが読みたいシリーズだ。 2022/06/16
ノンケ女医長
118
溢れんばかりの、警察に対する愛。作品の隅々に、今回も感じることができた。事件の核心は、警察への強い恨みだった。犯行動機だと分かっても、怯むことなく、自己犠牲的に不眠不休で犯人逮捕に取り組む指揮系統がとても良かった。タイトルの「石」は、終盤に出てくる。捜査一課長が部下に伝えた「部長や総監といった方々を、石ころが支えているんだぞ」の言葉が素敵だった。心に沁みた。年長者にぞんざいな口を聞く増田庸平警部補のどうしようもないモラルハラスメントを、今度新たに描き切って欲しい。2024/05/25
ひさか
115
小説宝石2021年3月号〜2022年3月号連載を2022年5月光文社刊。シリーズ2作目。機捜235の高丸と縞長が職質した人物はテロ事件へと繋がり特捜班が組織され、やがて捜査本部が立ち上がる。実際の警察内部でこういうダイナミックな作戦が立てられることがあるのかはわからないが、シリアスな展開が面白い。楽しめました。2023/03/27