エレジー

個数:
電子版価格
¥2,035
  • 電子版あり

エレジー

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月04日 20時20分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334914554
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平成バブルの夜の街に囚われた人間の哀愁が染みる。その時代を過ごした人だけにわかる雰囲気が作品から漂う一作。

内容説明

新宿二丁目で夜遊びに興じる川島大吾。独身で趣味は仕事。男女の駆け引きのないニューハーフのショーパブに嵌っている。平成三年、あぶく景気が弾け、いつも指名するカスミも店を辞めた。当時はまだ日陰の存在だったニューハーフに頼る家族も故郷もない。老後の心配をするカスミに、ニューハーフのリタイアハウスのプランを告げる大吾だったが…。狂騒のなかに哀感があった平成バブル。夜の街に囚われた、男、女、ニューハーフ、ジャパゆきさんの、果ての果て。

著者等紹介

赤松利市[アカマツリイチ]
1956年香川県生まれ。2018年「藻屑蟹」で第1回大藪春彦新人賞を受賞しデビュー。2020年『犬』で第22回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

171
夜のまちに生きるひとたち。愚かしく、でも必死で。親に捨てられた少女を拾った中年男の話『アキラ』涙ぐみつつ読んでしまって、でも後から思春期の女の子はこんなことはしないよなあ、この人物造形はやっぱり男のロマンなのかと。でもその一途さとか健気さとか、そしてひとの善良さとか、信じてみたい。全編を通して通奏低音のように流れる哀しさ。優しさも加味されて、私の読みたい赤松さんが還ってきてくれた。2022/06/05

タイ子

100
ちょっと引き気味の作品になりつつあったので何作品かスルーしてた赤松さん。ここにきて、あらあら何だかクドさが無くなってる。これもまた読み易くてスッと入ってくるので良しかな。3つの物語になっていて、舞台は新宿、北海道、大阪ミナミ。バブル全盛期からバブルがはじけて路頭に迷い始めた人たち。ニューハーフの哀しい人生と性。寒い道東で夫の暴力に耐えるフィリピン女性。ミナミの街中で親から捨てられた少女と救った男との物語。キモいと言えばそれまでだけどどこか憎めないピュアな関係が新鮮かも。この路線で行くのか、赤松さん。2022/04/22

やも

86
【ショコラ】バブル期のニューハーフ界隈。故郷には帰れず、歌舞伎町でも周りは仲間なのか敵なのか、明日はあるのか。【マリア】北海道の漁師の清蔵はフィリピーナのマリアを嫁にした。都合よくマリアを使う清蔵。クリスチャンのマリアが最期には…。【アキラ】大阪でお父ちゃんにもお母ちゃんにも捨てられたアカネが出会った男・アキラ。食べていくためにアカネはアヤメと名乗り…。▶中編3話。飾り気なしでドキュメンタリーのよう。貧困と夢が交錯して、エレジーってタイトルがぴったし。どれもラストで流れ星を見て終わっててズルい🥺★4.52022/09/16

ma-bo

84
バブル前後の新宿、北海道(道東)、大阪ミナミが舞台の中編3つの物語。バブルに抗う会社員×元ショーパブのトップだったニューハーフとの歴史。還暦過ぎの漁師×フィリピンパブの女との結婚。13歳の捨て子×独身男との同居生活。景気の良かった頃とバブルがはじける頃の陽と陰が漂う。エレジー=悲歌、哀歌、挽歌。アキラはこれまでの著者の印象を覆すラストだった。だから最後に持ってきたのかな。2022/08/30

Ikutan

84
平成バブル夜の街の三つの物語。第一話『ショコラ』では、新宿のショーパブで働くニューハーフの哀しい生きざまを描く。第二話『マリア』は道東のフィリピンパブが舞台。漁師の妻になったフィリピン人のやるせない日々が綴られる。第三話『アキラ』は道頓堀に置き去りにされた少女が、施設育ちの男に拾われ、逞しく生きる姿が描かれる。暫く敬遠していた赤松さん。出だしはゴルフ場絡みの儲け話にちょっとうんざりだったのですが、第二話からぐっと引き込まれた。特に第三話は、少女·茜の明るさとアキラの優しさに読後感も良好で、とてもよかった。2022/06/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19514443
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品