出版社内容情報
少女×殺し屋。出会うはずのなかった〈虐げられた子供たち〉が出会い、烈しく歪な〈母を殺す〉戦いがはじまる。
内容説明
「お前さ、本当はママ、嫌いなんだろう。殺してやろうか」。中学受験生、殺し屋、弁護士、フリーター。出会うはずのなかった“虐げられた子供たち”が出会い、烈しく歪な“母を殺す”戦いがはじまる。
著者等紹介
北原真理[キタハラマリ]
神奈川県生まれ。2018年、『沸点桜 ボイルドフラワー』にて第21回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のぶ
92
好みの分かれる本だと思う。冒頭で12歳の小学生の木村るかはアパートに押し入ってきた男に母親を拉致され、危うく逃げ出し警察に保護されたものの、再びその男、ヤタに拉致され、過酷な状況に追い込まれる。一方で、弁護士の晴斗は仲間の一人であるヤタに命じて、地方紙の新聞記者であるるかの母親を襲わせ、スマホを奪わせようとした事が判明する。しかし、次第にるかを捕らえたまま逃走を続けるヤタとるかの間に共感が生まれる。この先まだ思わぬ展開が待ち受ける。確かな筆力は感じるが、激しい暴力シーンの連続に自分はあまり乗れなかった。2021/12/25
シャコタンブルー
61
サンドバッグを叩くように人を殴り、躊躇なく人を刺し傷つける冷酷非常な殺し屋ヤタ。12歳のるかは母親を憎悪しながら生活している。ヤタがるかを誘拐して二人の「対決」のゴングが始まる。ラウンドが進むにつれ次第に明らかになる二人の過去。それぞれの肉親への思い特に母親への感情が暴露され互いに親近感が湧いてくる展開で最終回のゴングが鳴る。るかはストックホルム症候群に陥って敵も味方も分からない、さらにアルコール依存症の充希がリングに飛び入り破茶滅茶だ。あり得ない登場人物で、あり得ない展開だが最後まで目が離せなかった。2022/01/12
えりこんぐ
59
前作が良かったので凄く楽しみにしていたものの、前半はいまいち波に乗れず...こんなハードな話なのに、亀の歩みの様にゆっくり読んだw ヤタの表の顔や育ってきた環境が明かされて、るかとの距離が近づいてからはグンと面白くなった。やっと来たよー! なるほど、、ここから読者はみんなヤタ沼にハマるのね。最後は泣ける(T ^ T) 前半をもっと凝縮して、ヤタのサイコパス感を薄くしてくれたらもっと鷲掴みだったのにー。【図書館】2022/01/13
ハスゴン
32
最初は読みにくかったけど途中から読みこみました。映像向きですね。2022/05/14
ひさしぶり
27
こ、これはヤバイ‼︎ 暴力満載で半グレどものグロさよ。流血モノは苦手なのにハマる。12歳の誕生日の翌日、るかちゃんはお母さんを狙いに来た殺し屋ヤタに連れ去られる。リッチーはジンの依頼を受けてヤタを追う。ヤタはサイボーグか?その上をいくミケ男?リッチーのその口調は調教のせいだったの?バイオレンス調の中に悲哀が語られ鷲掴みにされました。2022/07/05




