前夜

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334913946
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

密室状態の別荘で若き映画スター、比留間稔流が殺された。弟、真斗は兄の遺作を継ぎ、謎を探っていくが、東日本の震災が発生する。

内容説明

“蛭鬼”と呼ばれる、不老不死で超人的な能力をもつ吸血鬼の伝説があった。その伝説の地で、兄弟は育った―。山奥の密室状態の別荘で、若き映画スター、比留間稔流が殺された。稔流は弟の真斗に、自分たち兄弟は、“蛭鬼”の血統だと言っていた。“蛭鬼”の血が目覚める条件は、本当の恋に落ちること。稔流は、かりそめの死の一年後に復活するはずだと、真斗は信じた。犯人は誰なのか、兄弟は“蛭鬼”の血統なのか。真斗は本当の恋を求めながら、謎を探っていく…。

著者等紹介

森晶麿[モリアキマロ]
1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オーウェン

49
密室で殺された映画スターの比留間稔流。 弟の真斗は第1発見者であるが、兄から聞いていた自分たちは蛭鬼と呼ばれる吸血鬼であるという言葉。 ミステリではあるが、そこにヴァンパイアという付属が付くことで状況が変わってくる。 兄の代わりに俳優となっていく真斗。 そして周囲には稔流に関わっていた人間たちが真斗に接近してくる。 犯人が誰という謎はそれほど捻ったものではないが、兄弟の関係がラストに一歩進ませようとする意気込みを感じられる終わり方だった。2021/06/02

ヒデミン@もも

41
森晶麿さん、初読みならず。途中挫折。2021/09/24

ふう

15
本格ミステリとしても幻想小説としても青春小説としてもかなりイマイチ。なぜか独りよがりな感じがして最後まで入り込めず。3.11もとってつけたような気がして、あーそうなんだ、ふーんって読後感。このラスト切ないか?これで勇気もらえるほどピュアな読者は少ないんじゃないかなあ。色んな要素が詰め込みすぎてどれも中途半端なのかも…少なくとも私にはそうだった。2021/04/10

もぐ

14
図書館本。好きな作者さん。本作はイマイチハマれなかった。認知&言語機能に障害がある少年が徐々に自我と世界を認識して青年になる。少しずつ明瞭になっていく彼の目を通して、死んだ父の日記、吸血鬼、兄の生死、自身と兄の出自、自分達はヒトか吸血鬼か、それらの謎が紡がれ、解かれていく話。どこまでが妄想か、現実か、読み手には最後まで分からない。マイノリティや弱者についても一つの主題ではあるのだろうけど、うーむ。あとは、作中で主人公が主役を演じる映画の内容がなんともベタにチープで、えぇっ!?ってなった。2021/12/19

まつどの理系こうし(まりこ)

10
「蛭鬼」という名のヴァンパイアの出生、兄の死にまつわるミステリ。わりとシンプルな作りで話が追いやすかった反面、森さんっぽい終盤に前提から全部散らかす様な終わり方でもないので、物足りなさもあり、な感じでした。2022/01/24

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