図書館の子

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334913557
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

冒険小説や刑事小説で圧倒的な存在感を放ってきた著者が、とある北の国の古い図書館を舞台に紡ぐ、全6編のファンタジー短編集。

内容説明

1937年の東京。隅田川で拾われた男が病院に運ばれてくる。身元不明の男は記憶を失っていたが、なぜかこれからやってくる戦禍の時代を知っているかのようだった。「遭難者」。とある北の国。猛吹雪の夜、図書館に一人の少年が取り残された。暖房もない極寒の館内。そこに突然現れた謎の男は少年を救い、やがて大切なことを伝え始めた―。「図書館の子」。時とたたかい、時に翻弄される者たちを描く全六編。

著者等紹介

佐々木讓[ササキジョウ]
1950年、北海道生まれ。’79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞しデビュー。’89年刊行の『エトロフ発緊急電』で、山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。2002年『武揚伝』で新田次郎文学賞、’10年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞。’17年には日本ミステリー文学大賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

373
警察小説に定評のある佐々木譲の新境地か? と思って読んでみた。時空を超える越境者を主人公にした、6編からなる短編集。謎解き、サスペンス調は薄く、ファンタジーの様相が強かった。タイトルになっている「図書館の子」は本にまつわる因縁話か、と思った最初のイメージと違って、雪国の寒さが無性に伝わり余韻が残った。2022/01/26

starbro

271
佐々木 譲は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、戦前タイムスリップ・ミステリの連作短編集でした。オススメは、『遭難者』&『傷心列車』です。 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/97843349135572020/08/02

旅するランナー

257
時をかける小説、6短編。タイムトラベラーものに夢を感じる僕にとっては、どハマりの一冊。戦時の日本の名もなき人たちが主人公になっているのが、今までにない味わいを生み出しています。あなた、私の元から突然消えたりしないでねって思いが伝わってくるのです。好き嫌いは別れるとは思いますけど、僕はこの子が好きです。2021/01/31

おしゃべりメガネ

202
久しぶりの佐々木さん作品です。どうしても警察小説のイメージがあり、ハードボイルドテイストな作風を期待してしまいますが、本作はガラッとイメージを覆す作品でした。ズバリ、テーマはタイムトラベル、パラドックスなどで展開される短編集です。しかも、作品によってはちょっとコワいホラーテイストなモノもあったりと、なかなかの読み応えでした。読んでいて、まさかまさかとちょっとハラハラしながら読んだ作品は久しぶりでした。ビックリ仰天とまではいかないかもしれないけど、読んだ後に「う〜ん、なるほど〜」となった作品は久しぶりです。2020/11/15

いつでも母さん

191
正直タイムスリップ系はちょっと苦手。が、佐々木作家がタイムトラベラーを紡ぐ短編集は「こんな短編を書くのね~」と、ちょっと新鮮で不思議で切なかったりして読んだ。好みは『遭難者』『地下廃駅』『図書館の子』次はガツンと警察小説を長編で読みたいなぁ。2020/08/05

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