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出版社内容情報
MITを15歳で卒業した天才少年・燈馬想が挑む、難解ミステリ・パズル!!
アメリカのシリコンバレーで、開発が困難を極めると言われる量子コンピュータを、
新進気鋭の若者10名が開発しているスタートアップ企業10sテック社。
世界に先駆けて完成させようと意気上がるが、開発データを盗むスパイが侵入し、CEOが襲撃される事態へと!
犯人を検知する術は、CEOが仕掛けていた最先端技術「量子ゲート」!?
《「第四のゲート」他1編を収録》
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
13
「第4のゲート」質問であぶり出すの面白かった。やたらと多数決を取ってたのも、ちゃんと意味があったんだ。「簡単な答え」弱者排除に自分が含まれる可能性を全く考えない人達は、その立場になった時に気がついても遅いと。誰だって年は取るし、何かのきっかけで障がい者になる可能性はある訳だし、その時に援助が得られないと生きていけないのに。老人ホームの話は妙にリアルに感じた。2024/11/26
ミナミナミ
7
量子コンピュータのお話『第4のゲート』。なんだかすごく『Q.E.D.』っぽい気がして嬉しくなる 2050年を舞台にした『簡単な答え』は「対老人」を扱うディストピア感ある話。当たらずとも遠からずな未来がある気がしてゾッとするけど… そうはならないでほしいなぁ 最近「水原さんってすごく頭がいい」と思うようになってきた。今回も冴えてる2023/08/06
コリエル
7
簡単な答えには致命的な欠陥が含まれている。議論は時間がかかるし、世界は複雑でつい拙速に答えを得たくなってしまう。辛抱強い議論と不断の努力。口にするのは優しいが難しい問題だ。それはさておき、最近はパラレルワールドが舞台のエピソードが多いな。2023/07/27
甘栗
4
【第4のゲート】1点さえ見抜ければ、割と簡単めなロジック。ヒントは十分。【簡単な答え】未来編。いまさらだけど、これが”iff”なんだろうな。アキバが再現されてたり、ゲーセンでストⅡしたり、ちょっと入りたくなる高齢者施設。事件自体は今すぐにでもおこりかねないけど、iffであって欲しい。2024/11/17
naolog
4
今回は社会風刺の効いた巻だった。『第4のゲート』は量子コンピューターからの量子ゲート、すなわち質問による選別を行う話。画像生成、判別など、急激にAIの活用が進んだ分野の話題が盛り込んである。『簡単な答え』は健康に働けていて、そしてそれが苦しいとき、もしかしたら弱者排除を考えたかもしれない。他者を助ける社会制度が、足を引っ張っているように感じる人にぜひ読んでほしい、分かりやすい話だった。2023/07/30