エンドレス・スリープ

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  • サイズ 46判/ページ数 354p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334913380
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

大井の港湾倉庫で火災事故が発生。湾岸署の矢島は被害のあった冷凍倉庫で保管されていた身元不明の五体の死体を発見する。異例の事件に警視庁は捜査本部を設置。死体がどこからきて、誰の手で何のために保管されたのか。死体の中で一番最初に身元の判明したフリーライター・如月啓一の遺稿に六人の名前が遺されていた―。“『死』に直面した人間”という究極のテーマに挑戦し、胸に迫る意欲的傑作長編!

著者等紹介

辻寛之[ツジヒロユキ]
1974年富山県生まれ。2018年第22回日本ミステリー文学大賞新人賞を、選考委員全員に絶賛されて受賞し、’19年に受賞作を改題改稿した『インソムニア』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

達ちゃん

34
辻さん2作目は医療ミステリー。謎のブログと事件捜査が並行して進み、すっごく引き込まれました。最後はかなり重い展開でしたが、面白かったです。2020/08/22

マルコ(Marco)

28
埠頭の倉庫から火事が発生し、序でに冷凍された遺体が5体(後6体)発見。以降、身元と思われる1人がブログを記しており、発見された日から何故か続々と更新が始まる…捜査のテンポが非常に小気味良く面白い。主人公の矢島の持つ特異体質に触れてから、更なる謎を提示。不治の病の境目に立って、患者が考える事、辛く苦しい治療と絶望の末、未来への技術進歩に信託し、冷凍睡眠を提示されたら…?倫理感、宗教や遺産相続、不倫が絡まり泥臭さも。不思議と「死」が怖くない、と思ったのは多少病んでいるから?結末は多少、後味悪め。2020/06/24

rosetta

26
★★★✮☆冷凍倉庫が火事になった事がきっかけで冷凍された五体の身体が見つかる。警視庁は連続殺人も視野に入れる。心と身体に痛みや恐怖を感じない湾岸署の矢島は独自の捜査を開始。真っ先に身元の割れたフリーライターのブログからクライオニクス(死体の冷凍保存)が疑われる。ミステリーと言うよりもSF味を強く感じた。矢島のキャラが生かしきれていないようで残念な。刊行時に『インソムニア』と改題されたデビュー作の元のタイトルである『エンドレススリープ』によっぽど思い入れがあったのかな?w命とか病とかのテーマは好物ではある2020/07/15

あっちゃん

24
最初は普通のミステリーと思いきや、各章がそれぞれの人をメインにしたブログ風に!果たして真実か否か!こういうタイプの作品は好きなのだけど、滅多にお目にかかれないので嬉しいなぁ( ̄▽ ̄)2020/07/29

遊々亭おさる

18
冷凍倉庫の火災現場から発見されたのは身元不明の6体の遺体。痛みや死の恐怖を感じない男・矢島刑事らは、身元が最初に割れたフリーライター・如月啓一の遺稿から6人を結ぶ線の存在に辿り着く。その遺稿には、死に直面した者たちの苦悩が赤裸々に綴られていて…。親より1日だけ長生き出来れば後はいつ死んでも構わない。そんな心づもりで生きているつもりだが、実際に命の期日を知らされた時に自分は何を思うのだろう。そんなことを考えながら読んだ。医学や宗教では救えない心の痛みの存在。臨床宗教師という存在を知れたことが収穫。死を想え。2020/07/12

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