サンズイ

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  • サイズ 46判/ページ数 444p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334913090
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

サンズイ(汚職)事案担当の警視庁捜査二課刑事・園崎省吾は、ある大物政治家のあっせん収賄容疑を追及していた。鍵を握る秘書の大久保は、過去に準強制わいせつやストーカー規制法違反を疑われた札付きだった。司法取引を持ちかけられ、大久保と待ち合わせた園崎は、すっぽかされた上、同時刻に妻と息子が何者かに轢き逃げされた。園崎は大久保の関与を疑うが、逆に自らが重要参考人として呼び出され…。警察のなかにも敵がいた。園崎の孤独な戦いが始まった―!

著者等紹介

笹本稜平[ササモトリョウヘイ]
1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。2001年、『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。2004年、『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。警察小説、山岳冒険小説を中心に多数の著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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utinopoti27

109
園崎は、主に政治家の汚職(サンズイ)を担当する、警視庁捜査第2課の刑事だ。大物代議士の収賄疑惑を巡って、公設秘書の取り調べにあたるが、なんとこの秘書が最悪の人物で、捜査の手を逃れるため、園崎の妻子をひき逃げし、その容疑を彼に被せてしまう。警察組織からも追われる身となった園崎は・・。結構そそられる展開だが、政官界まで拡がる一大疑獄を匂わせておいて、結局は悪徳秘書との対決がメインというのはどうなのか。これから肝心の本丸に迫るはずのストーリーは、後日談風にあっさり語られるだけという。尻つぼみ感半端なし。2019/12/10

タイ子

79
警視庁捜査第二課、サンズイ(汚職)事案担当の園崎と大物政治家の秘書大久保の因縁の対決。大体は秘書は何かあれば全ての責を取らされ気の毒に命までもと言うのがよくあるパターンなのだが、ここに出てくる秘書はどこまでも悪いヤツ。園崎の妻子がひき逃げに遭い重傷を負う事件が起こり、園崎が犯人として追われるハメに。彼の上司、同僚、仲間たちが一丸となり園崎の無実を晴らそうと躍起になったり、常に励ます義母の強さが一人じゃないことを印象付けてて、この辺りは笹本さんらしいかな。警察が一枚岩ではないことを読ませてくれた作品。2020/05/07

さっこ

67
政治家の汚職を追っていた警視庁捜査二課の園崎。妻子が轢き逃げされ妻は意識不明の重体。そんな中、妻子への殺人未遂で千葉県警から追われることに。展開が早くてハラハラします。千葉県警の腐れっぷりにイライラして、早く千葉県警の中林の泣きっ面が見たくて読み進めました。組織という枠の中で体面だけを気にする警視庁にも腹ただしいけど、千葉県警と警視庁の先輩、同僚、親友など正義を貫いてくれる人たちが主人公の周りにいたことが救いだった。終わりも良かった。安心しました。2019/11/17

よんよん

45
「サンズイ」と呼ばれる贈収賄など汚職がらみの政治案件を扱う課に所属する園崎が追っているある政治家秘書、大久保に接触した途端横槍が入った。一筋縄ではいかない相手から徹底的にやられる。警察内部も巻き込んで冤罪事件に発展する。なかなかの読みごたえある小説。2019/12/22

JILLmama

42
本来の「サンズイ」捜査についての内容は薄いのだけど、キナ臭い奴らが次々と出てきて、主人公は、どうなっちゃうのー!?!とハラハラドキドキした。 議員や警察幹部、その部下たち、反社の方々。ここまであくどくないかもしれないけど、近い話はありそう。 初読み作家さんでした。他の作品も読んでみたいな!2019/12/12

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