内容説明
不二宮市職員の矢代は、開催が迫った来常湖トライアスロン大会に向けて奔走していた。そんななか水質の異常に気づいた同期の関が、来常湖に検体を取りにいくと言い残して失踪する。関を捜す矢代は、海洋生物学の准教授だという渋川まりに、湖にオオメジロザメが迷い込んでいる、と聞かされる。6日後には選手たちが泳ぐこの湖に、サメが?関に続いてキャンプにきていたカップルも荷物を残したまま姿を消した。3人が消えたのは、サメの仕業なのか―?
著者等紹介
雪富千晶紀[ユキトミチアキ]
1978年愛知県生まれ。日本大学生物資源科学部卒。2014年、『死呪の島』(受賞時タイトルは「死咒の島」)で第21回日本ホラー小説大賞“大賞”を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
367
私の中で、サメ映画と相撲漫画にハズレはないという、なんの根拠もない説がある。さてサメの小説はどうだろう。ストーリー展開はまんま『JAWS』の焼き直し。市主宰のトライアスロン大会の準備中、湖にサメがいる疑惑発生。行方不明者が増える中、主人公が奔走するも、誰にも信じてもらえず。ここまでは鉄板テンプレ認定だから良しとして、その上でどういった襲撃パターンを捻り出すかが腕の見せ所になるのだが、どこまでもオーソドックスに終始した印象。亀の視点を挿入した辺りは、映像作品で出来ないことに挑戦してはいるが、効果的かは微妙。2019/08/25
青乃108号
183
映画「ジョーズ」が大ヒットして以降、あまたのサメ映画が作られてきた。そんな有象無象の作品群に似た、大した事ない模倣小説だろうと、あまり期待せずに読み始める。富士山の麓の湖に、何故か出現した体長15メートルもの巨大オオメジロザメ。淡水でも生息可能な彼の縄張りで開催されるトライアスロン大会。クライマックスは期待通りの阿鼻叫喚の地獄絵図が展開され固唾をのみながら読まされる。果たしてこの怪物を退治する事は出来るのか?意外にも人間ドラマもしっかりと描かれており、単なるパニック小説にとどまらなかった本作は秀作だった。2026/05/15
モルク
110
富士山麓の人造湖で行われる予定のトライアスロン大会の直前、その湖に巨大サメが生息するという准教授のマリの進言を受け市役所担当者矢代は上司に報告。当然一笑に伏されるが親友やキャンプ場の男女など行方不明が相次ぐ。サメは淡水でも生きられるという。その侵入経路は?そしてトライアスロン当日に予期せぬ(当然読者は予期しているが)大惨事が…。定番のパニック小説。サメがトライアスロン会場で次々と選手に襲いかかるシーンは迫力があり、ドキドキする。そしてプロローグとエピローグの亀視点の話は引き付けられひたすら亀の生存を願う。2020/02/16
やも
102
富士山の麓にある淡水湖・来常湖。なぜか続く行方不明者。近々トライアスロンが行われるこの湖にオオジロザメがいる…?ホワイトデスが面白かったから前作にあたるこちらも読んだけど、こっちも面白い😆👏鮫との共存うんたらとかの強すぎる思想が出てこないから、読みやすいのはこっちかも。まぁホワイトデスと似てるんだけどもね😂タコ目線も良かったけど、こちらの亀目線もいいね🐢とにかくパニックB級感がおジョーズなシリーズです🦈✨2023/09/01
keroppi
92
私はサメ映画が何故か好きだ。見えない姿を徐々に現し、人間たちを襲う。その凶暴性とそれに立ち向かう人間たち。そんなサメを扱った小説があると知って読んだ。これがなかなか面白い。サメも実態はなかなか現さないが、湖にどうやってやってきたのかをミステリー風に解きながら、湖で開催されるトライアスロンに向けてサスペンスたっぷりに進行する。登場人物の描き方も上手い。クライマックスは、映画にしたらグロ過ぎる描写だが、小説としては読み応えがある。この作家のサメ小説第二弾「ホワイトデス」も読みたい。2023/06/25




