傾城 徳川家康

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  • サイズ B6判/ページ数 429p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784334912833
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

松平家の嫡男にして、尾張国の人質・竹千代は、その才を織田信長に気に入られるも、今川家との人質交換で、三河国へと移される。そこで竹千代は、申楽の師・観世十郎と出会い、駿府館で今川義元に近づく機会を得る。今川家の実権を掌握する太原雪斎に、心の内を疑われながらも、宿敵・義元からは、その眉目秀麗な容姿と才能を、歪んだ形で寵愛されることになる。狂おしいほどの殺意を秘め、舞台は運命の桶狭間の合戦へと向かうのだが…。令和元年、歴史小説の新たな地平を切り拓く傑作誕生!

著者等紹介

大塚卓嗣[オオツカタクジ]
1974年、東京都生まれ。2012年、第18回歴史群像大賞に佳作入選。2013年、『天を裂く 水野勝成放浪記』(後に『天衝 水野勝成伝』に改題)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

34
表紙絵の子は、後ろにいる男子(太いし色黒いから絶対男子)の指を含みながら、もう一方の手は懐にある刀に伸ばしている。恐ろしい子だ。総角なので女の子のようだが、男の子である。彼の名は松平竹千代。のち、天下統一を果たす徳川家康の若き日の姿である。当時は武士の間で衆道が当たり前。そんな雰囲気の中で、女の子みたいに可愛い本編の家康がロックオンされないはずがない。彼の初恋&初ちゅーの相手は何と“あの人”だったが、初めての相手が“あの人”でなかったことが、純情無垢な彼の心を歪める原因になる。2019/07/03

布遊

32
家康の人質時代から桶狭間までが、史実に忠実に書かれている。参考文献や解説が所々に載っているが、その割には読み易く、400ページ越えをわたしとしては早く読めた。また、地元の地名が多く出て来て、実際に訪れたところも多く興味深かった。今川義元との関係は残念だったが、事実なんだろう。義元への恨みをひた隠しにしていて、桶狭間でその恨みを晴らす。家康が眉目秀麗だったとは・・いろいろとイメージと違ったところは、多々あったが、続きを読みたくなる。2019/06/18

25
BLを嗜む友人がこの表紙が気になるとのことで、気づけば私が読むことになっていた。残念ながら(?)濡れ場的なシーンはほとんどないよ、と友人には伝えたい。むしろ、随所に解説が挟み込まれるレベルのがっつりした歴史物だった。もし家康が傾城の美男子だったら?という話。貞操を奪い弄んだ今川義元に復讐するため、家康が知略と色香を使い、やがて桶狭間の戦いに至る過程が面白い。歴史好きな人に読んでみてほしいけど、今川×家康や、信長×利家を許容できる人にしか薦められないのが難点。でも実際に衆道ってこんなノリだったんだろうなぁ。2020/08/27

tom

18
読友さんのコメントを読み、図書館に注文。なにやら突然ボーイズラブの世界。もっとも、私はボーイズラブの世界を知らない。しをんさんの本を読んで、そういう世界が世間に流通していると知っているだけ。この本、そういう関係をベースにして家康君と信長君、今川家の坊ちゃん、頭取などの面々が登場する戦国騒乱記。これが思いのほか面白い。ちんけなミステリーよりも、よほどきちんとしたストーリーになっている。そして、家康君は美少年だったのだ(笑)。こういう時代小説を書く人がいるのだなあと仰天。作者の書く、ほかの小説も読んでみます。2020/01/25

さわ

12
自分の見目麗しさに気づかず翻弄される竹千代だが、男岡崎の城を手に入れる為に男色の道を使うお話。エロいい、がそれ以上に竹千代の賢さ、妖艶さが際立ってる。最後の井伊虎松との出会いが「主君/高殿円」につながってる感じがして、心臓撃ち抜かれてしまった。エロ要素は1割程度なんで安心してください2019/09/02

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