出版社内容情報
最東対地[サイトウ タイチ]
著・文・その他
内容説明
ネットでよく見る「霊感診断」。まず目を閉じ、深呼吸をする。目を閉じたまま自分の家の前にいるとイメージする。イメージの中で自宅の玄関から中に入り、中の窓をすべて開ける。一旦、玄関にもどる。もう一度中に入り、今度は開けた窓をすべて閉める。玄関にもどる。目を開ける。以上。簡単。ありきたり。こんなので霊感なんてわかるわけない。でも、わたしの家の中には血まみれの死体が何体も転がっていた…。新鋭全開、目眩くノンストップ・ホラー。
著者等紹介
最東対地[サイトウタイチ]
1980年、大阪府生まれ。2016年、『夜葬』で第23回ホラー小説大賞読者賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あも
90
話はや!呪いのクマちゃんだよ→すげー!、霊媒師でーす→早く見て!、除霊専門のお寺→行かなきゃ!、憑いてますね~→早く除霊して!…あと幽霊と躊躇なく会話する。全員…。マジかお前ら。幽霊なんて…とか、本当に見えるの!?的な逡巡・葛藤が一切ない。話サックサク進み過ぎで笑える。たぶん幽霊や呪いが当然に存在してるパラレルワールドなんやな…。更にホラーの宿命では済まされない程、浅はかすぎる主人公に、もう呪われとけよ…としか思えない。文句しか言ってないがカウチポテトでツッコミ入れながら読む分には充分楽しい"B級"小説。2018/12/05
モルク
76
元カレの依頼を受け動画の撮影に協力する主人公。それ以来一家皆殺しの現場の悪夢にうなされる。そして日中でも聞こえる「大嫌い」の声。主人公と元カレのアホな行動にイラつく。なんでそうしてはいけないことばかりするのかな。とにかくいわくつきの所には行かないことにしよう!この一家の大惨劇って今も未解決なあの事件を彷彿させるんだけど……。最東さんの作品の中では最もライトな作品かな。2018/12/09
らすかる
43
多分初作家さん。タイトルと表紙の不気味なテディベアでかなり期待してしまっただけに、、残念無念! ラノベ感が強いし、やたらとくどい。軽い気持ちで心霊スポットなんて行ったら、それこそ目に見えないお土産いっぱいもらっちゃうんだろう。ましてYouTubeだなんて。その人間心理は怖かったけど、あとは怖さを感じなかったな~💦2019/12/21
羽衣 空
31
初読み作家さん。読み進めるうちにラノベ感が増した。前半は怖かったが、後半は話しが見えてきてしまった。メイドカフェが出てきたあたりでホラー感はなくなったかな…2019/07/02
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
27
ひゃー!普通にオカルトホラーだったよー!それでもかなり怖いけど!なんかピカリン出てきたけど生きてたの???また違うピカリンとは思えないが…。結構キャラ設定して連作というかシリーズものにしたら、ホラー小説ファンにはウケるんじゃないかと思ふ。2018/12/09