赤猫

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784334912079
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報



柴田哲孝[シバタ テツタカ]
著・文・その他

内容説明

定年間近の刑事・片倉康孝は、休暇を利用して小出と会津若松を結ぶ秘境のローカル線“只見線”に乗りに来た。この旅は、20年前に練馬で起きた放火殺人事件の現場から消えた謎の女“鮎子”の足跡を探す旅でもある。現地で話を聞くと、練馬の事件のさらに40年前、羽賀鮎子という女性が火事で亡くなっていたことが分かった。二つの火事、二人の鮎子につながりはあるのか!?片倉は後輩刑事の柳井淳らと共に、ふたたびこの事件を追うことにした―。過去に携わった迷宮入り事件の真相は!?謎が謎を呼ぶ傑作警察小説!

著者等紹介

柴田哲孝[シバタテツタカ]
1957年東京都生まれ。日本大学芸術学部中退。2006年『下山事件最後の証言』で第59回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)と第24回日本冒険小説協会大賞(実録賞)をダブル受賞。’07年『TENGU』で第9回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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モルク

108
刑事片倉第三弾。警察用語で放火を赤猫というそうだ。平成8年練馬で起こった放火事件で死亡した男井刈、そしていなくなった女鮎子。そこから遡ること40年新潟県広神村で起こった火災で亡くなった人の中に鮎子という名を見つける。同一人物ではないことは明らかだが、片倉お得意の過去を遡る粘り強い捜査。小出から福島県会津若松を結ぶ只見線が旅情、郷愁をかもし出す。貧困により売られたり、一人の男に翻弄される女。昔話をヒントによくまとまっている。2011年豪雨で現在只見線は途中不通であるが令和4年全線復旧に向けて工事中である。2021/10/05

ゆみねこ

67
練馬区の住宅地で起こった放火殺人事件。現場から姿を消した女。20年以上の時を経て定年間近になった刑事・片倉が事件を追い新潟県小出と福島県会津を結ぶ只見線沿線をたどる。良く知っている場所が沢山出てきて楽しめました。只見線、早く復旧しないかな。私も会津若松から小出を全線乗ってみたい。事件は数奇な女の物語。2018/02/28

それいゆ

54
一昔もふた昔も前の古臭い雰囲気が漂うミステリーでした。60年も前の事件を捜査する話なので、そう感じるのでしょう!タイトルからして昔風です。でも面白かったです。最後は人物がゴチャゴチャになってきて、訳が分からなくなってきましたが、私の中では高評価です。2018/05/18

タイ子

54
赤猫=警察用語で放火のこと。定年間近の刑事が20年前の放火殺人未解決事件を追っかけるうちに40年前に起きた放火事件との関係に気づく。そして、会津から新潟へと足跡を求めての捜査が始まる。犯人は?何がどう結びつくの?面白いじゃないか。って、読んでるうちに登場人物たちの相関関係があれれ、あの人は誰だっけ?関係は?みたいな。頭の中整理しながら読んでたので最終的な感情が薄れたかも。最後まで疑問だったのはそりが合わない刑事課長がやたらこの事件に興味を示し張り切り始めたのが何故か知りたかったな(えっ!出張目的だけ?)2018/04/18

ミーコ

46
タイトル『赤猫』=放火との事。気持ちの悪い歌をブツブツ口ずさみながら歩く不気味な女・・・プロローグから引き込まれ 先が気になり一気に読みました。片倉刑事達の地道で緻密な作業 何ら関わりのないと思われた放火事件が繋がって行く…。 鮎子とは? 峰子とは?と疑問が渦巻く。面白かったのですが 何故にその様な事件に繋がったのかもう少し掘り下げて欲しかったです。片倉刑事、智子さんとまるで恋人同士のよう・・・。離婚の理由は何だったのか 気になります。2018/07/02

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