感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿部義彦
14
ブックオフで発見、結構強気の値段で買うのを躊躇してたけど、誕生日だったのでご褒美として購入。光文社コミック業書SIGNALと言うシリーズ12年刊。著者後書きにもあるように、初期の作品で絵柄もまだ荒く、出すのを躊躇していた作品。第3部と大きく分けられ、1部はインディアンを扱っているが、敢えて今の言葉に改変をせずに、当時の用語のままに掲載した英断には拍手。他のアイヌを扱った短編も同様。自然の厳しさと動物を扱った物語が大半。熊と鯨との戦いは画力がまだ垢抜け無いだけに鬼気せまります。最後だけ近年の作で幻想的。2023/12/23
ビシャカナ
2
出版当時からしても30年前に執筆された作品群。著者をして未熟と言うが、同時に一作ごとに何を思って描いたか鮮明に覚えており、『裂けた咆哮』にいたってはもう描けないと言うほどの情念が込められいる。いずれも荒々しい自然や時代の流れに翻弄されながらも対峙する人間の矜持の物語だが、唯一近年の作『名づけえぬもの』はまさかの伝奇もの。著者の作風の幅広さと奥深さを感じる。2021/03/02
ユ-スケ
2
んんんんん・・・ 漫画なのにこの深さ いや漫画ゆえにこの深さ? (ああまだまだ漫画を軽く見てるな・・・オレ)2016/02/24
龍國竣/リュウゴク
2
自然の偉大さ、雄大さが余すことなく描かれている。時にはそれと闘い、あるいは共生する。熊や、鷹、犬、鯨、それぞれの動物に神が宿る。そして、インディアンに、アイヌの人々。彼らの伝承の中にも、神や繋がりは存在する。中でも「裂けた咆哮」には圧倒された。2012/06/09
じょみ
1
現代日本人には何が必要なのだろうか?2012/12/14